グーグルは現地時間5月7日、新型のスマートフォンPixel 3a、Pixel 3a XLを発表しました。米メディアVergeが報じているところによると、Pixel 3aシリーズはグーグルが展開するVRプラットフォームDaydreamに対応しないことが判明しています。
Pixel 3aシリーズは、グーグルが展開するフラッグシップのスマートフォンPixel 3の廉価モデルと位置づけられています。価格も399ドルからとPixel 3の半額です。廉価モデルながら、Pixel 3の特長であるAIによる高性能なカメラ機能やアシスタントの活用、AR対応などを特長としています。
Daydreamのプラットフォーム拡大ならず
グーグルが展開するプラットフォームDaydreamは、2016年から開始。初代Pixel以来、Pixel 2、Pixel 3とシリーズに対応してきたVRプラットフォームです。日本では2017年12月から展開しています。Pixelを中心とする対応スマートフォンをVRデバイス「Daydream View」に置くことで利用できます。スマートフォンを使ったVRとしては、高性能で違和感の少ないVRを体験できるプラットフォームです。
Vergeによれば、グーグルはPixel 3aのDaydream対応見送りを「解像度とフレームレート不足」と説明しているとのこと。廉価版であるPixel 3aが快適なVRを実現するための性能を満たしていなかった模様です。Pixel 3aのプロセッサにはクァルコム社のSnapdragon 670が採用されています。
サムスンのハイエンドスマートフォンGalaxy S10はDaydreamに対応していません。廉価モデルだけでなく、ハイエンドのAndroidスマートフォンでも非対応となり、プラットフォームの拡大に懸念が残ります。
背景としては、主流となるVRがスマートフォンを使うタイプからPCやスマートフォンを使わない一体型にシフトしていることが考えられます。Daydreamは、2018年のLenovo社の一体型VRヘッドセットMirage Solo以降、大きいニュースがない状態が続いています。
https://www.moguravr.com/google-vr-daydream-matome-2017/
https://www.moguravr.com/oculus-go-mirage-solo/
(参考)The Verge