【更新】2017/10/23…値下げや価格改訂などに伴い、記事全体を更新しました
PlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)の発売により、多くの人が「バーチャル・リアリティ(VR)」という単語を知ることになりました。テレビやネットから流れてくるVRを体験した人の感想を見て、自分も体験してみたい、欲しいと思った方も「はたして、VRはいくらで体験できるのか?」「価格・値段はいくらくらいなのか?」と気になっているのではないでしょうか。
今回は、PSVRやオキュラス(Oculus Rift)などの価格を紹介していきます。
今回紹介するVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)
1.PlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)
2.Oculus Rift(オキュラス)
3.HTC Vive(バイブ)
4.Gear VR
5.スマートフォンを使うVRHMD(スマホVR)
「VR」を体験するには一体いくらかかるのか、値段はどれくらいなのか、実例をあげて見ていきましょう。
1.PlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)
PlayStation4(PS4)と接続して使うことができるVRHMDです。使用するにはPlayStation4が必要です。また、PlayStation4 Pro(PS4 Pro)を使用すると、画質が上がるコンテンツもあります。
PlayStation VR(PSVR)の値段
PlayStation VR(PlayStation Camera付属) 48,384円(税込)
PlayStation4(500GB)32,378円(税込)
合わせて80,762円(税込)がPSVRを一から始めるのに必要な金額です。
PS4を持っている場合は、PSVRとPlayStation Cameraだけが必要となります。これはセットで販売されているため、48,384円(税込)となります。
コンテンツによっては、VRの中で自分の手の代わりとなるコントローラー、PlayStation Moveコントローラーが別途必要になります。これの値段は5,378円/1本(税込)です。なお、コントローラーが2本必要になるコンテンツもあります。
また、対応している一部のコンテンツをより高画質で体験したい場合、PlayStation4の代わりにPlayStation4 Proを用いることになります。PlayStation4 Proの値段は、48,578円(税込)です。
プレイできるゲームのほとんどが日本語になっており、英語でしか提供されていないソフトには、(英語版)との表記がついています。
買う前にチェック!プレイステーションVR(PSVR)の必要総額はゼロから揃えるとどれくらい?
(参考)
http://www.jp.playstation.com/psvr/hardware/index.html
Oculus Rift
「オキュラス」や「リフト」、「オキュラスリフト」などと呼ばれるVRHMDです。正式名称は「Rift」です。現在のVRブームの火付け役となったPC用VRHMDです。PCに接続して使います。
Oculus HomeというOculus社が用意した、iPhoneでいうApp Storeのようなもので提供されるコンテンツのほか、ゲーム配信プラットフォームのSteamのOculus Rift対応コンテンツなどでVRを体験することができます。
購入する際はOculus社のホームページから注文します。一部サイトの説明が英語となっているため、他のVRHMDより比較的敷居が高いです。
Oculus Riftの値段
Oculus Rift 50,000円(税込)
Oculus Riftの価格はコントローラー「Oculus Touch」込みで50,000円(税込)です。コントローラーだけで購入する場合の値段は12,800円(税込)ですが、Oculus Riftとセットで販売されているため、故障や複数ほしい場合を除いて購入する必要はないでしょう。
(参考)
https://www3.oculus.com/en-us/rift/
しかし「5万円だけで済むのか」と思ってはいけません。Oculus RiftとHTC Viveは、PC用のVRHMDですが、一般的なPCでは動きません。
GTX960以上の「グラフィックボード」と呼ばれる画像処理に向いたプロセッサを積んだPC、多くの場合ゲーミングPCと呼ばれるPCが必要です。
補足:ゲーミングPCって何?という人へ。
この、Oculus Riftと、後述するHTC Viveは、どちらもハイスペックなゲーミングPC(ゲームをすることを考えて作られたPC)が必要です。
ネットサーフィンやOfiice、動画閲覧や動画編集などの用途で購入されたPC、つまり、家電量販店などで購入されたPCのほとんどは、Oculus RiftやHTC Viveが求めるPCの性能を満たしません。
というのも、Oculus RiftやHTC Viveなどは、先ほど紹介した一定以上の性能を持ったグラフィックボードというものを搭載したPCである必要があります。そして、これらのものを積んだPCのほとんどが、ゲーミングPCと呼ばれているため、ざっくりとですが、ゲーミングPCが必要としました。
普通のPCを持っているからといって、PC用のVRHMDが使えるわけではないのです。
VR向けのPCを選んで買う場合に関しては以下の記事を参考にしてください。
Oculus Riftが動く、VR対応のPC、VR ReadyマークのついたPCは、以下のような値段になります。
GTX1060以上搭載デスクトップPC(BTOで注文) 10万円台~
※現在主要なBTOPCショップでGTX960、970搭載PCを取り扱っている店舗が希少なため、上位機種のGTX1060搭載PCを参考にしています。
そのため、多くの人がOculus Riftを始めようとすると、PCを新調する値段を含めて、約18万円~かかるというのが実態です。しかし、対応PCの価格は2016年前半と比べると数万円ほど下がりました。今後もさらに低価格なPCで体験できるようになることに期待したいところです。
(参考)
http://www.g-tune.jp/ws_model/ocufes/#contents
HTC Vive
PC向けゲームを配信プラットフォーム「Steam」を運営しているValve社と、台湾のHTC社が協同で開発したPC用VRHMDです。
Oculus Riftと同じく、GTX970以上のグラフィックボードを搭載したゲーミングPCが必要となります。
特徴は、数メートル四方の空間をVRの中で歩き回ることができる点です。歩き回らない設定方法もあるので、数メートルの広い空間なんて取れない、という人でも使えます。
通信販売のほか、取り扱っているPCショップなどで購入することができます。
先ほど紹介したSteamで配信されているHTC Vive向けのコンテンツなどでVRを体験することができます。
HTC Viveの値段
HTC Vive 84,110円(税込)
HTC ViveはPlayStation Moveコントローラーや、Oculus Touchコントローラーのように、VRの中で手となるコントローラー、Viveコントローラーがセットの中に含まれています。
そして、このHTC Viveも、前述の通り、一般的はPCでは動きません。
そのため、VR対応のPCなど、一からHTC Viveを購入する場合、約20万円~かかります。
(参考)
Gear VR
ここから紹介するVRHMDは、上記のPCやゲーム機に接続するタイプのVRHMDとは異なり、スマートフォンを装着するタイプのVRHMDとなります。
そのため、体験するVRのクオリティはPCやゲームに接続するVRHMDに比べて下がりますが、より安価にVRを体験することが可能です。
Gear VRは、「Oculus Rift」のOculus社が、スマホの「Galaxy」シリーズを提供しているサムスン社と共同で開発したものです。
特長は、サムスン製スマートフォンの一部(Galaxy S8やGalaxy S7/S7 edge、Galaxy S6/S6 edgeなど)でしか使えないものの、パフォーマンスがVRに最適化されており、スマートフォン向けとは思えないほどクオリティが高いVR体験が可能な点です。
2016年11月10日より、新型のGear VRが登場し、視野角がこれまでの96度から101度に広がりました。その後コントローラーが付属したものが発売されるなど、より快適にVRを楽しめるようになっています。
Gear VRの値段
Gear VR 16,740円(税込)
これに、サムスン製のスマートフォン、Galaxy S8、Galaxy S7/S7 edge、Galaxy S6/S6 edgeが必要となります。
すでに対応したスマートフォンを所持している人にとっては、体験の質と値段を比べると、最も手が出しやすくて満足いくものになるでしょう。
スマートフォンを使うスマホVR
この項目で紹介するのは、さまざまなスマートフォン(iPhone、Androidスマートフォン)を装着するタイプです。VRゴーグル、とも呼ばれます。
スマートフォンによって体験の質はまちまちとなりますが、YouTubeの360度動画や、Google Play、もしくはApp Storeで見かけるVR向けのアプリなどを楽しむことができます。
アプリケーションの探し方などは、こちらの記事を参考にしてください。
ハコスコ タタミ2眼
ダンボール製のVRゴーグルです。企業が広告を印刷して配ったり、雑誌の付録でついてくることもあります。
ハコスコ タタミ2眼の値段は、1,296円(税込)です。また、企業がイベントなどで配布しているものを手に入れれば、無料で楽しむことができます。あとは手持ちのスマートフォンを装着して体験しましょう。
VRの値段はいくら?
ここまでハイエンドのVR機器から最も手軽なスマートフォン向けのものまで紹介しました。
結論としては、VRの値段は体験の質によって大きく変わるということになります。今日紹介したVRを体験するための機械の値段から出すと、無料~約20万円となります。
比較的高価なPC用VRHMDや、PSVRのほうが、よりクオリティが高く衝撃を受けることもあるほどの体験ができます。
「高いなぁ」と感じた人へ。VRが体験できる施設とは!
PC用VRHMDの約18万円~や、PlayStation VRの80,762円、「さすがに値段が高いなあ」と感じる人もいるでしょう。
実は、すべてそろえるのに約18万円かかるPC用HMDや、それよりもっと大がかりな装置を使ったVR体験なども、自分で買わなくても体験することができます。まずは足を運んでみて体験してみることをおすすめします。
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いかがだったでしょうか。「どれでVRを体験しよう?」と購入を考えている方の手助けになれば幸いです。
※更新履歴
2017/10/23…PSVRやOculus Rift、HTC Viveの値下げなどに伴い記事をアップデート