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業界動向 2024.05.16

VR体験施設のSandbox VR、中東で25店舗の展開を発表。全施設閉鎖を経て復活、VR版「イカゲーム」が人気

VR体験施設を提供するSandbox VRは、中東での新店舗オープン計画を発表しました。アラブ首長国連邦のファッション・ライフスタイル企業と提携し、2028年までに25店舗をオープンします。


(画像: Sandbox VR)

今回Sandbox VRが提携した企業は、アラブ首長国連邦を拠点とするファッション・ライフスタイル企業、Apparel Groupです。同社は中東の大半や東南アジア、インド、パキスタン、エジプト、南アフリカを含む14カ国に、85以上のブランド、2,200以上の店舗を有しています。

コロナ禍で打撃も需要回復、VR体験施設を拡大

Sandbox VRは2016年、香港で創業。全身モーションキャプチャやVRヘッドセットを用いた、没入体験ができる施設を運営しています。2020年の新型コロナウイルス感染症拡大により、全世界の店舗を閉鎖したほか、米国の子会社は倒産を経験するなど、大きな打撃を受けました。

その後、Sandbox VRは着実に体制を立て直し、再拡大を図っています。2021年にはアメリカを中心に複数店舗の再オープンを発表。2023年にはVRコンテンツ「デッドウッド・バレー」の年間売上が2,300万ドル(約35.7億円、2024年5月17日時点)を突破し、さらにNetflixとコラボした「イカゲーム」のVRコンテンツ「Squid Game Virtuals」は開始2ヶ月で売上450万ドル(約6.9億円)に到達しました。

(Sandbox VRでは、Netflixの「イカゲーム」のVRコンテンツ「Squid Game Virtuals」などを取り揃えている。「スター・トレック」のVRコンテンツも。なお、2024年時点のSandbox VRは約50の店舗を運営している。 画像: Sandbox VR)

Sandbox VRの創業者兼CEOであるSteve Zhao氏は、「アメリカ、ヨーロッパ、アジアでは、圧倒的な好評を受けています」「世界各地に店舗を拡大し、私たちのVR体験を、さらに多くの人々に提供できることを嬉しく思います」とコメントしました。

(参考)Road to VR, Sandbox VR
※Mogura VRは、Road to VRのパートナーメディアです。


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