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VRChat 2023.07.02

【週刊 気になるVRChat 7/2号】 サンリオVfes B4再演、ミズベリング、京セラ、東映……7月もイベントやワールドで大忙しかも!?

ソーシャルVR「VRChat」では、毎日様々なイベントが開催され、新たなトピックが次々に生まれています。しかし、あまりにも多くの出来事が起きているため、「今なにが起きているの?」となっている人も多いはず。

そこで、この記事では、筆者の独断と偏見で注目しておきたいVRChatのトピックをご紹介します。話題になった「VRChatのいま」を、ざっくりとお伝えいたします!

目次

あの衝撃よ再び。「SANRIO Virtual Festival 2023」B4クリエイターライブ・リバイバル上演決定!
「Nakayoku Connect」8月27日に終演決定。最終週もカーテンコールでみんななかよく!
今年も水辺でカンパイ!「VIRTUALミズベリング2023」7月7日開催!
今度の京セラはレーザー。ライドアトラクションもある公式ワールド公開!
VRビリヤードの聖地になるかも。漫画「ミドリノバショ」モチーフのワールドが登場
豪華!だけどカオス!? AIもいる東映公式ワールド「ImaginaryPark2070」公開!
おしとやかでちょっとお姉さん。「こまどアバター」新作「ライム」発売
おしゃれにワンポイント。ドットエスティ「JEANASIS」のアクセサリーがアバター向けに登場
メタバースイベントをワンストップで。株式会社シーク・アミューズメントの設立
使い方は自由自在。カスタム絵文字が登場!

あの衝撃よ再び。「SANRIO Virtual Festival 2023」B4クリエイターライブ・リバイバル上演決定!

あの「B4」が帰ってきます! 「SANRIO Virtual Festival 2023」にて、大きな反響を呼んだ「B4 CHILL PARK」のクリエイターライブが、7月15日(土)と7月16日(日)にリバイバル上演が決定しました。

「クリエイターの天下一武道会」と呼ぶべきすさまじい演目の数々を、誰でも、無料で、再び見ることができます。そして他のフロアの公演はないため、タイムテーブルのかぶりを気にせず観覧できるのも、地味にうれしいところです。

上演されるもののうち、「beyond_a_bit」は単独ワールドとして公開されましたが、「あの場でやること」に強烈な意味がある公演だったのも事実。すでに何度も見た人も、見逃してしまった人も、ふたたびB4へ集まりましょう!

リバイバル上演の詳細はこちら。
https://v-fes.sanrio.co.jp/revival

「Nakayoku Connect」8月27日に終演決定。最終週もカーテンコールでみんななかよく!

サンリオからはもうひとつお知らせがありました。昨年7月15日から公演されていた、ピューロランドの体験型ショー「Nakayoku Connect」が、8月27日(日)上演終了となることが発表されました。実に1年近くに渡る、ピューロランドとVRChatをまたにかけた「つながり、なかよくなる」旅が、終わりを迎えます。

終演にあたり、8月19日(土)〜8月27日(日)にかけてカーテンコールが実施。さらに同期間中に「Nakayoku Connect」衣装をきたキャラたちによるウェルカムグリーティングが実施予定です。ピューロランド現地でも、もちろんVRChatでも最後まで楽しめるショーになるはずです!

「Nakayoku Connect」詳細情報はこちら。
https://www.puroland.jp/liveshow/nakayokuconnect/?utm_source=tw&utm_medium=social&utm_campaign=purolandjp_lv_20230627_02

今年も水辺でカンパイ!「VIRTUALミズベリング2023」7月7日開催!

VTuberの春日部つくしさんたちが出演する、VR乾杯・音楽イベント「水辺でカンパイ!VIRTUALミズベリング2023」が、7月7日(木)に開催されます。

昨年に続く開催となるこのイベントは、日本の水辺の利活用を広げるべく、川の近くでお酒・ドリンクで乾杯しよう!という初夏らしいイベントです。VRChat会場は越谷レイクタウン・大相模調節池をモチーフにしたワールド。写真映えもするいい感じの「夜の街の川沿い」です。

イベント本番は7月7日。春日部つくしさんをはじめとするVTuberによる音楽ライブやDJを楽しみつつ、みんなでドリンク片手に乾杯といきましょう! ただし、メイン会場参加は7月2日24時までの抽選応募が必要となるので、気になる方はお早めに。また、公式アクセサリーが無料で配信されているので、現地に行く方はぜひ身につけておきましょう。


(公式サイトより引用)

……完全な余談ですが、公式サイトに筆者が去年撮影した写真が採用されています(びっくり!)。めちゃくちゃノリノリですが、現実を模したワールドでやる音楽ライブ、なかなかにリアリティがあるものです。ぜひ現地でこの熱気を体感してみてください!

「水辺でカンパイ!VIRTUALミズベリング2023」公式サイトはこちら。
https://virtual-mizubering2023.studio.site/

今度の京セラはレーザー。ライドアトラクションもある公式ワールド公開!

昨年10月にVRChatに機械工具部のパビリオンワールドを公開した京セラが、新たにレーザー技術について紹介するワールド「Kyocera Laser World」を公開しました。

「レーザー」と一口に言っても、種類は様々。懐中電灯から車載ライト、そして光無線通信「Li-Fi」と、いろいろな活用例があります。そんな多種多様な京セラのレーザー製品・技術を、博物館にあるような「実際に動く展示」も交えて知ることができます。

そして、このワールドは展示だけではありません。「テーマパークに来たみたいだぜ」と思わず口にしてしまうようなボート型ライドアトラクションが、本ワールドの大きな目玉です。かなりの人数が乗船できるボートは、洞窟の水路から海中へと進み、「Li-Fi」が社会に溶け込んだ少し未来の世界を見せてくれます。

レーザーは海中でも直進し、それを活かせば「海中でも無線でデータ受信ができる水中ドローン」が生まれるのだそうな。人が行って作業するのが難しい場所でも、ワイヤレスに海を泳ぐドローンたちが、健気に作業をしてくれる時代を、京セラが作り出そうとしているのには驚くことでしょう。

そんな、レーザー技術が生み出す「ちょっと先の未来」をわかりやすく伝えてくれる、社会科見学にぴったりなワールドです。Quest対応しているので、いろんな人を誘って行ってみるとよいでしょう!

ワールドへのアクセスはこちら(Meta Quest 2、またはPC接続型VRヘッドセット、高スペックPCが必要です)。
https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_11bf825d-8764-434e-9a79-f283be8c892

VRビリヤードの聖地になるかも。漫画「ミドリノバショ」モチーフのワールドが登場

小学館マンガワンで連載中のビリヤード漫画「ミドリノバショ」をモチーフとしたワールド「球撞楽 (Tamadoraku)」が公開されました。

物語の舞台のひとつ、ビリヤード場「球撞楽」を再現したワールドで、いろんなところで見かける実際にプレイ可能なビリヤード台が設置されています。複数台あるので、さながら本物のビリヤード場のようにみんなで集まってプレイできますね。

そして、原作者・岡Qさんが全面協力している本ワールドには、描きおろしイラストも含めた「ミドリノバショ」のイラストが数多く展示されています。原作ファンにはひとつの聖地としても楽しめそうな予感です……!

このワールドを舞台に、VRChat生まれのハスラー・みなみにしさんらによるVRビリヤードイベントも開催されています。本ワールドの制作を手掛けたのも、みなみにしさんのご友人のReinaさんとのことで、VRChatビリヤード界隈の結晶のようなワールドとも言えそうです。ここから新たなバーチャルハスラーが生まれる日も近いかもしれませんね!

ワールドへのアクセスはこちら(Meta Quest 2、またはPC接続型VRヘッドセット、高スペックPCが必要です)。
https://vrchat.com/home/world/wrld_a03c24ea-fb7e-470f-b55c-02bc78979c49

豪華!だけどカオス!? AIもいる東映公式ワールド「ImaginaryPark2070」公開!

東映によるメタバース事業「ONN’ON STUDIOS(オナノン スタジオ)」より、第3弾となるワールドOnnon_ImaginaryPark2070が公開されました。

1956年の東映アニメーションスタジオを再現した「Onnon_ToeiDogaStudio1956」、1999年のオタク部屋を再現した「Onnon_Nostalgia1999」に続く公開となる本ワールドは、ざっと表現するならば「様々な時代の日本がひとつに集まった空間」。1956年の大泉学園、1999年の秋葉原、2017年の羽田空港、近未来(2070年?)の渋谷と、はるか先の未来まで含めた日本の街へ、ジップラインを伝って行くことができます。

最大の見どころは、それぞれのエリアに所狭しと並べられた東映IP。『銀河鉄道999』『正解するカド』『楽園追放』などなど、間違いなくここでしか拝めないであろうコンテンツの3Dモデルが至るところに鎮座しています。また、謎解き要素も隠されており、解き明かせば隠しエリアへの道が開かれます。

とはいえ、いろいろと不思議な空間の詰め込み方と、なかなかロジックの読めないIPコンテンツの配置から、筆者は「豪華」よりも先に「カオス」という印象が先に出てきたり。これまで公開されたワールドへのポータルも見られるため、「ONN’ON STUDIOS」のハブワールドのように捉えておくとすんなり受け止められるかもしれません。

なお、本ワールドには「AIキャラクターが駐在するインスタンス」が存在。当該インスタンスでは、ソニーのキャラクター対話AI技術ベースのAIキャラクターと会話ができるとのことです。いろいろ詰め込んでいる印象ですが、大企業による前向きな取り組みとして注視しておくとよいでしょう。もしAIキャラクターに出会ってみたい人は、こちらのページをご参照ください。

ワールドへのアクセスはこちら(Meta Quest 2、またはPC接続型VRヘッドセット、高スペックPCが必要です)。
https://vrchat.com/home/world/wrld_6735368a-f059-4a5a-895b-a6dde472280f

おしとやかでちょっとお姉さん。「こまどアバター」新作「ライム」発売

ちっちゃくてケモミミとしっぽが愛らしい、3Dクリエイターのこまどさんが手掛けるアバターこと、通称「こまどアバター」。多くの人が愛用していると思います。そんなこまどさんのショップ「あまとうさぎ」より、新たな子「ライム」が発売されました。

これまでのこまどアバターと比べると、全体的な雰囲気もおしとやか。直近の子であるカリンちゃんと比べると印象は大きく変わります。体型もだいぶお姉さんで、付属シェイプキーでさらに変化をつけられます。顔には「Child」「Adult」というシェイプキーがあり、スライドさせるとまた印象が変化します。

ケモミミとしっぽを取るとこんな感じ(メニューからON/OFF可能です)。おしとやかなイメージはそのまま。いいとこのお嬢様っぽくも見えます。体型や顔つきの調整と組み合わせれば、かなり幅広いルックスを作り出せそうです。

印象年齢が大きく引き上がったことで、これまでのこまどアバターとは大きく異なる立ち位置の子になりそうです。素の状態も、より子供っぽい調整も、より大人っぽい調整も。カスタムの幅が広いアバターはそれだけ愛用者が増える傾向にある以上、ライムちゃんのユーザーも大きく増えていくことは確実でしょう。

……と、マジメっぽいこと言ってみましたが、つまるところシンプルに正統派美少女すぎてか~~~わいいです。筆者もひさびさにクリティカルヒットしています……!

「ライム」の購入ページはこちら。
https://komado.booth.pm/items/4876459

おしゃれにワンポイント。ドットエスティ「JEANASIS」のアクセサリーがアバター向けに登場

すっかりVRChatではおなじみになりつつあるドットエスティ。今週発売したのは、ブランド「JEANASIS」のアクセサリー。アバターにワンポイントで映えるアイテムが登場です。

内容物は指輪が1種、ネックレスが2種。ゴールドとシルバーの2カラーが用意されています。目を引きながらも、強く主張しすぎないデザイン。リアル寄りの衣装改変にさりげなく添えてあげると、Publicでも目が留まるおしゃれさんになれそうなアクセサリーです。

ちなみに、このアクセサリーのプレスリリースでは、「メタバースファッションモデル」としてミキさんとどるさんという2名のユーザーの着用例が紹介されています。よくアバターや衣装には「テスター」という先行利用ユーザーがつくことがありますが、そのあり方はたしかにファッションモデルです。

アパレル業界であるドットエスティがこうした言葉を用いることに納得感があります。意外とこの言葉と概念はしっくりくるので、今後広まるかもしれませんね。

「JEANASIS」アクセサリー購入ページはこちら。
https://dot-st.booth.pm/items/4859647

メタバースイベントをワンストップで。株式会社シーク・アミューズメントの設立

VRChat生まれの会社がまた一つ。メタバースイベントの企画・制作・運営を手掛ける企業、株式会社シーク・アミューズメントの設立が、6月30日に発表されました。

CEOを務めるのは犬の会長さん。メタバース就職フェス「METANAVI」や、ほかならぬMoguraのイベント「XR Kaigi 2022 前夜祭」などのソーシャルVRイベントのディレクションなどを手掛けてきた方です。主な事業はメタバース事業のコンサルティングサービスや、製作・運営サポート。犬の会長さんがこれまでやってきたことの拡大発展と見てよいでしょう。

直近では、国内でVRChat公式パートナー契約を結ぶ企業が増加しているだけでなく、シーク・アミューズメントのようなユーザー発企業も着実に生まれています。今年に入ってからのケースでは、VRTRPGコミュニティ「CatsUdon工房」から生まれた株式会社バーチャルパーティーが挙げられますね。長年現場で培われたノウハウが、法人事業として発展していく流れが、2023年はめざましいですね!

株式会社シーク・アミューズメント公式サイトはこちら。
https://www.seekamusement.com/

使い方は自由自在。カスタム絵文字が登場!

VRChatに、小規模ながら見逃せない新機能が登場しました。「カスタム絵文字」です。「VRChat Plus」ユーザー限定の機能ですが、ギャラリー機能から読み込んだ画像や、VRChat内で撮影した写真から、好きな形状・挙動の絵文字を作ることができます。

日常的に使えるリアクション用の絵文字から、ネタ用の絵文字、「Misskey」ではやってそうなミーム絵文字まで、画像さえ準備できればたぶんなんでもアリ。ルールとマナーを守って楽しく使いましょう!

ちなみに、カスタム絵文字だけでなく、デフォルト絵文字もいくつか追加されました。アクセシビリティに焦点を置いたものが多く、「静かにしよう」「いま無言」「あっちに行こう(矢印)」といった、言葉の壁を超えて使えそうな便利なものがそろっています。おぼえておいて損のないものばかりなので、チェックしておきましょう。

パッチノートはこちら。
https://docs.vrchat.com/docs/vrchat-202323p2

【これまでの「週刊 気になるVRChat」はこちら!】


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