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話題 2022.07.14

サンリオピューロランドの新たなレギュラーショーは、間違いなく記憶に残るバーチャル体験となる

7月15日(金)からサンリオピューロランドでスタートする、体験型ショー「Nakayoku Connect」。サンリオピューロランドでは約3年ぶりとなる新作レギュラーショーであり、さらに「バーチャル空間でもショーが開催される」ことでも注目を集めています。


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

バーチャル空間におけるショーの会場となるのは、VRChatのワールド「バーチャルサンリオピューロランド」。2021年12月に開催された音楽フェス「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland」の会場となったバーチャル空間のサンリオピューロランドに新エリアが登場し、現実世界のピューロビレッジとも連動したショーが観られるそうです。

バーチャルショーの監督にキヌさん、リアルライブショーの脚本・演出に中屋敷法仁さんがクレジットされているなど、スタッフ陣にも注目が集まっている本イベント。「Nakayoku Connect」とは、いったいどのようなイベントなのでしょうか。Moguliveでは今回、企画制作を務めるサンリオエンターテインメントの佐藤哲さんに詳しい話をお聞きしました。

リアルショーに影響を及ぼしたバーチャルの「没入感」


(サンリオエンターテイメントの佐藤哲さん)©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

――「Nakayoku Connect」の話に入る前に、昨年12月にVRChat上で初開催された「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland」についてお聞かせください。前回のイベントの期間中はSNSでも大きな話題となりましたが、開催後はどのような反響がありましたか?

佐藤:
ありがたいことに、さまざまなポジティブな反響をいただけて、我々としても「やってよかったな」と思っております。特に前回のフェスは、主語が「お客さん」だと思っておりまして。「現実の延長としてみんなで楽しめるフェス」であり、「コミュニケーションが取れるフェス」として、引き続き開催を模索している状況です。

前回の知見としては「バーチャル領域とサンリオキャラクターとの親和性が感じられた」というところでしょうか。イベント期間中はサンリオキャラクターとのグリーティングも実施したのですが、リアルのサンリオピューロランドの風景とほとんど変わらないような、すごい列ができていて、非常にエキサイティングでした(笑)。

なので、今後もサンリオキャラクターがメッセンジャーとなって、「なかよく」だったり「かわいい」だったりという体験を、リアルと同じようにバーチャルでも感じてもらえるよう、模索していけたらと思っております。

――今回発表された「Nakayoku Connect」は、バーチャルサンリオピューロランドでもショーが実施されるなど、前回のフェスを踏まえた流れも感じられます。そもそも、この企画が立ち上げられた経緯はどういったものでしたか?


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

佐藤:
もともと自分はサンリオピューロランドで企画制作を行っているのですが、このコロナ禍とは関係なく、「リアルとバーチャルをどのように結びつけてエンターテインメントをお届けするか」は、ずいぶん前からボンヤリと構想を練っていました。企画としては自然な流れで立ち上がったものだと思っています。

その構想の背景には、現実のサンリオピューロランド自体が屋内型の施設であり、現実的な拡張が難しいため「バーチャルやテクノロジーをうまく使いながら拡張していく必要がある」といった思いもありました。

もうひとつ、バーチャルフェスを去年実施して、我々としても「バーチャル元年」的な経験ができたことも大きく起因しています。やはり圧倒的な没入感がバーチャル領域にはあって、その体験と衝撃が、リアル側の我々にもかなり影響を及ぼしたと思っています。

――メタバースでの体験を経たことで、リアルのサンリオピューロランドのライブのクリエイティブにまで影響が及んでいるということですか?

佐藤:
そうですね。実際「バーチャル空間で経験したあの没入感を、いかにしてリアルでも体験できるようにするか」を、ずっと考えていました。

今回は新たに「ファイバービーム」という、レーザー光ではない安全な光を使った演出を取り入れることで、「バーチャル空間にいるような没入感」を提供することを目指しています。バーチャルのライブでは、美しく飛ぶパーティクル(※)が印象的ですよね。そうしたパーティクルを使用したライブのような演出をどうやってリアル側で表現できるのかと考えた結果、ファイバービームを新たに導入したわけです。これによって、リアルでも、あの没入感を提供できると思います。

(※パーティクル:Particle。「粒子」を意味する英単語。光の粒子や光線などのエフェクトが飛び交う空間演出を施されたVRならではの音楽ライブを「パーティクルライブ」と呼ぶ)


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――前回のインタビューでも、「リアルのサンリオピューロランドとバーチャルな世界を共存させて、その境界線をなくしていきたい」とお話されていましたね。

佐藤:
私は昨年バーチャル空間での演出をたくさん体験した影響のためか、リアルで行われる催しを見たときに、なにか……「物足りなさ」や「寂しさ」を感じてしまうことがあったんです。「あれ? いつもどおりのはずなのに、どうしてこういう感じ方になってしまうのだろう?」と。つまり「リアル側でも没入感を獲得しなければならない」という課題が発見されたわけです。今回の企画はそれを解決したいという意識がありました。

バーチャル領域での演出体験をしていないと、こういった発想には繋がりませんでした。今後はリアルとバーチャルが双方に影響を受け合いながら、新たなエンターテインメントが生まれてくるでしょうし、知見を獲得するためにも、新たなことにどんどん挑戦していきたいと思っています。

2つのサンリオピューロランドで、2つのショーを同時開催!

――「Nakayoku Connect」について、もう少し具体的なお話をお聞きしたく思います。リアルでパーティクルライブ的な演出を行いつつ、VRChat上でもショーを実施されるとのことですが、どのような形でリアルとバーチャルを連動させるのでしょうか。

佐藤:
「Nakayoku Connect」では、同時刻に、リアルとバーチャルで同時にショーがスタートします。空間は違えど、ほぼ同じ楽曲と構成で、1日に数回実施される予定です。一方で、「リアル側とバーチャル側、それぞれに出演するサンリオキャラクターが異なる」という違いもあります。

また、ショーの後半ではリアルとバーチャルがマージ(融合)されます。つまり、「リアル側で見ているお客さんからは、バーチャル側のショーが見える」「バーチャル側で見ているお客さんからは、リアル側のショーが見える」ような仕掛けになっているのです。

インタラクティブに対話を成すというか、コミュニケーションを取るような形ですね。「リアルとバーチャル、両方のショーを見てもらうことで完成する」と捉えることもできるかもしれません。

――この「Nakayoku Connect」はサンリオピューロランドのレギュラーショーとして実施されるそうですが、同時刻に行われるVRChat側のショーはどのように行われるのでしょうか?

佐藤:
バーチャル側のショーに関しても、毎回レギュラー開催される形になります。「リアルで開催される」ということは、「バーチャルでも開催される」ということですので。

私にとっては企画制作をするうえで「ショーを2本作っている」ような形になりますので、結構クレイジーな企画だと思います(笑)。リアルのイベントは今までたくさん作ってきたのですが、バーチャル空間でショーを作るのは初めての経験で、しかも同時に2本。(監督の)キヌさんにも「クレイジーですね」って言われました(笑)。


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――「リアルとバーチャルのショーを別々に制作しつつ、さらにそれを同じ時間に連動して開催する」となると、前代未聞のプロジェクトのように思えます……!

佐藤:
そうなんです。ただ初めての試みですし、イベントが実際に始まるまでは、もしかするとイメージしにくいところかもしれません。

――しかし、実際にショーがスタートして、体験した人たちが増えていくほどに大きな話題になると思います。例えば、リアルのサンリオピューロランドに来た方がショーを観て、バーチャルとも連動していると分かれば、VRChatに参加するきっかけにもなりますし、逆のパターンも起こるかもしれません。

佐藤:
まさにその流れを作りたかったんですよね。前回のイベントでも、非常に嬉しいことに、SANRIO Virtual Fesで初めて(バーチャル)サンリオピューロランドに来てくださって、その後、リアルのサンリオピューロランドも気になって遊びに来てくださった方がいらっしゃいました。そういった行き来ができるのはおもしろいなと思います。

我々にはサンリオピューロランドというリアルな場がありますので、今回はそういった「行き来する」体験をさらに提供できるように考えました。


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リアルとバーチャルの垣根を超えて、みんななかよく、つながろう

――バーチャルショーのスタッフ陣を拝見すると、監督のキヌさんをはじめ、VR界では現在注目を集めているクリエイターの方々が起用されています。この座組はどのように決まったのでしょうか。

佐藤:
まず、今回のイベントのコンセプトからご説明しますね。もともとの大枠としては、「音と光とダンスで1つになる」ということと、「垣根を超えて1つになる」「離れていても1つになる」といったコンセプトを掲げていました。

その中で思い浮かんだのが、昨年のSANRIO Virtual Fesでのキヌさんのパフォーマンスにおけるコンセプト「コネクト」でした。

サンリオが2021年に掲げた新たなビジョンには、「One World, Connecting Smiles.」というビジョンがありまして(※参考リンク:経営理念|サンリオ)、そのビジョンとキヌさんのコンセプトに親和性を感じたため、キヌさんには今回、バーチャル上の演出をお願いすることになりました。

もちろん、SANRIO Virtual Fesでのキヌさん自身のパフォーマンスも非常にすばらしかったので、それを取り入れることによって、新たなエンターテインメントの創出を目指したかった、という理由もあります。

最初にあったのは、「コネクト」――繋がっていくというコンセプトと、サンリオ自体が掲げている「みんななかよく」というメッセージ、そして「グローバルでもなかよくなるためには、どういったアプローチがいいんだろう?」という思いです。

ですので、「リアルもバーチャルも関係なく、国境も越えて、“コネクト”していって、“なかよく”なる」というのが、全体的なコンセプトになっています。

「Nakayoku Connect」というタイトルは、ずばりこのような思いから付けています。今回、同じ時間にリアルとバーチャルでショーが行われるのも、先ほどお話した「垣根を超えて1つになる」「離れていても1つになる」といったコンセプトがあるからですね。

もちろん、実験的で初めて尽くしの試みではあります。ですが、リアルもバーチャルも、両方のエンターテインメントや企画制作を経験して感じたのは、そこをもっとクロスオーバーさせていく必要があるんじゃないかなと。

また先ほどお話した演出的な部分だけでなく、ユーザー体験の部分も、これからはクロスオーバーさせていく必要があると思っています。言葉が合っているかどうかわかりませんが……「リア充」のような、バーチャル上で充実している人のことを「バー充」みたいに指す言葉が仮にあったとしたら、そういう「リア充もバー充も関係なく、みんななかよく」というのが、お伝えしたいメッセージです。

「みんななかよく」と聞くと、もしかしたら子どもっぽく感じられる部分もあるかもしれません。ですが、特に昨今は世界全体の情勢が不安定となっており、(人と繋がるのに)良い雰囲気とは言えません。だからこそ大切な人を想う気持ちである「なかよく」という理念と、人と人との繋がりを指す「コネクト」というコンセプトを、今回のショーを通じて、メッセージとして発信していきたい。そんな思いがあります。

――2022年の今だからこそ必要なメッセージですね。

佐藤:
そう思います。あらためて座組の話に戻りますが、まずはキヌさんが監督として中心に立つことが決まり、後からtanittaさん(コンセプトデザイン)、三日坊主さん(3Dモデリング)、Haruka Kajitaさん(演出・テクニカル)が参加しました。基本的にはキヌさんがクリエイティブ的にやりやすいスタッフィングが良いと思っていたので、キヌさん自らに座組を決定していただきました。

今回あらためて驚かされたのは、キヌさん自身のクリエイティブ力はもちろんですが、制作進行的な役割にも卓越したスキルをお持ちだったことです。チームとしてのクリエイティブ能力も高く、非常にエキサイティングな制作進行でした。そういったチームで作っているので、アイデアとしてもおもしろいものが生まれています。


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

――具体的にはVR上でどのような演出が楽しめるのでしょうか?

佐藤:
今回、リアルのサンリオピューロランドで参加グッズとして販売している「ミラクル♡ライト(ミラクルハートライト)」を、バーチャル側でも作ってもらいました。リアルではショーと連動しながらライトの色が変わっていくのですが、バーチャルではライトを持つと、自分でパーティクルを出しながら参加できる仕掛けになっています。これが、演出としても非常におもしろいなと。

「リアルで手に持てるフィジカルなグッズが、バーチャル空間では異なった体験になる」のも、まさにクロスオーバーしている感じが非常に強いと思います。私も最初に体験したときは、「うおーっ! これは最高ですね!」なんて言って興奮していました(笑)。

最初の話に戻りますと、今回のイベントの出発点としては、「リアルとバーチャルをどうクロスオーバーさせるか」という試みと、「サンリオが掲げる『みんななかよく』というメッセージを、リアルでもバーチャルでも届けていきたい」という思いがあります。

――最後に、サンリオとしての今後のバーチャル空間での取り組みの展望についても、お聞かせください。

佐藤:
サンリオ全体としては、リアルでもバーチャルでも「みんななかよく」というメッセージを、今後も発信し続けていきます。昨年のSANRIO Virtual Fesは、私たちにとっても新しいチャレンジでしたが、普段バーチャル空間を楽しんでいる方々が、サンリオキャラクターも一緒にすんなり受け入れてくれました。そのことを非常にありがたく感じていますし、「ユーザーの皆様を主語として、楽しんでいただく」という方向性は引き続き変わらないかなと思っています。

サンリオピューロランドとしては、今回のように「リアルとバーチャルをどのようにクロスオーバーさせていくか」が、今後の取り組みを模索していくうえでひとつの鍵になるような気がしています。これからも、お客さんに驚いてもらえるような新しいエンタメを開発していきますので、バーチャル側で楽しんでいるような方々にも、引き続き期待してもらえたら幸いです。

新エリア「ピューロフロンティア」を先行体験

インタビューの終了後、新エリア「ピューロフロンティア」と「Nakayoku Connect」のバーチャルショーを先行体験させていただくことに!

(※ワールドは現在制作中のものです。本編では一部演出が変更される場合があります)


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

まず降り立ったのは、VRChat上の「バーチャルサンリオピューロランド」。

昨年のSANRIO Virtual Fesの開催期間中、何度も足を運んだ思い出の場所です。まだ半年ほどしか経っていないはずなのに、なんだか不思議と懐かしい気持ちに。エントランスを目の前に、濃密だったあの2日間が思い出されて、感慨にふけってしまいました。


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

エントランスの外観と内装は何も変わっていないように見受けられますが、よく見ると、外の看板が「Nakayoku Connect」の案内になっています。

前回のフェスとはまた違った体験が、まもなくバーチャルサンリオピューロランドで味わえる……! そう思うと、途端に身が引き締まりました。


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

入場ゲートを通って建物の中へと歩を進めたところ、思わず「あっ!」と声を上げてしまいました。

昨年のフェスでも入ることのできたホール部分。現実世界のサンリオピューロランドでは「レインボーホール」と呼ばれているエリアで、リアルと同じようにキティちゃんのバルーンが出迎えてくれます。

前回のフェスでは、ゲートを入って左手のエレベーターから地下5階にも及ぶフェス会場へと向かった……のですが、今回はそちらが目的地ではない様子。足元を照らす光の道が指し示す先を見ると、以前は光の壁で閉ざされていたエスカレーターへと続いていることがわかります。

ということは、まさか……?


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

エスカレーターを降りた先には、初めて見る空間が!

人工的な「足場」はここで途切れており、その先には、一面の青みがかった灰色の空間が広がっていました。周囲には無数の三角形と、工事現場で見るような鉄骨が漂っています。足元には白い三角形がまとまって浮かんでいる箇所があり、どうやらここが道になっているようです。


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三角形の道を進んでいくと、突如として視界が不確かになり……ややあって目を開くと、いつの間にか円形の広場のようなエリアに立っていました。

広場とは言っても、建造物が並んでいたり、草木が生い茂っていたりするわけではありません。周囲を見渡しても、目に入るのはいくつかの巨大なクレーンと、宙に浮かぶ鉄骨だけ。

足場は半透明で、上にも下にも空間が広がっている中に、ぽつんとある広場――といった印象でしょうか。巨大なクレーンを見て圧倒させられつつも、空間としては、どちらかと言えば「無骨」といった表現がしっくりきそうな印象を受けました。あるいは一言で表すのなら、「建設予定地」です。

リアルのサンリオピューロランドとも、バーチャルサンリオピューロランドの地下1〜4階に広がるフェス会場とも異なる、独特な雰囲気のエリア。それがこの「ピューロフロンティア」であり、今回のバーチャルショーが開催されるステージです。


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

次に目に入ったのが、広場の片隅に浮かぶ、こちらの物体。

佐藤さんの言葉に従うまま、さわってみると……瞬間、形を変えるハートマーク。分解されて消えたかと思いきや、目の前にかわいらしいステッキのようなアイテムが出現しました。こちらがインタビューにもあった、「ミラクル♡ライト」です。


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

ライトを手に持った状態でコントローラーのトリガーを引くと、ハートの部分からパーティクルが発生。一直線に飛ぶ以外にも、波のように揺れたり、渦を巻くように飛んでいったりと、不思議な軌道を描く光が発射されます。バーチャルのショーでは、このライトを使ってショーに参加できる仕掛けになっているのだとか。


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

そして始まる、バーチャルショー。具体的な内容にはふれませんが、最初から最後まで驚かされ、声を上げ、身体の震えた、最高の約15分間でした。

無骨なクレーンに囲まれたこの空間で、サンリオキャラクターたちが魅せてくれた、素敵で楽しいパフォーマンス。前回のフェスでも「かわいい!」と叫んでいた記憶がありますが、今回はそこに空間演出が乗っかってきて、さらに豪華なステージになっています。


©2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO JAPAN 著作 株式会社サンリオ

第一印象では寂しくも思えたこの空間が「かわいい」と「たのしい」で満たされていく。これはバーチャルならではのショー体験と言えるでしょう。

特にショー後半でリアルと“Connect”する瞬間。それまで声を上げて感嘆していた自分が、逆に声を失い、しばらく見惚れてしまったほど。間違いなく記憶に残るバーチャル体験となりました。

佐藤さんによれば、この先行体験させていただいた内容をさらにブラッシュアップして、15日からお届けできるよう準備を進めているとの話でした。おそらく実際のショーでは大勢の観客が集まるでしょうし、もっとたくさんのパーティクルがライトから発せられて、さらに美しい光景になるのでしょう。そう考えると、今から楽しみでなりません。

リアルとバーチャル、2つのサンリオピューロランドで実施される体験型ショー「Nakayoku Connect」は、15日にスタートします。

公式サイト:https://www.puroland.jp/nakayoku_connect/

聞き手:ゆりいか
執筆:けいろー


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