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話題 2022.07.15

サンリオピューロランド「Nakayoku Connect」リアルとバーチャル両方を体験した僕が伝えたいこと

7月15日(金)からサンリオピューロランドでスタートする、体験型ショー「Nakayoku Connect」。サンリオピューロランドでは約3年ぶりとなる新作レギュラーショーですが、見どころは「新作」であることだけではありません。

今回のショーはバーチャル空間での同時開催。VRChat上にある「バーチャルサンリオピューロランド」でも、リアルのサンリオピューロランドと同時刻にショーが開催されます。


© 2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN 著作 株式会社サンリオ

Moguliveでは先日、サンリオエンターテイメントの佐藤哲さんへインタビュー。Nakayoku Connectのコンセプトを取材し、「バーチャル」側のショーも体験しました。そこで見たのは、色とりどりの光が飛び交う中で、歌って踊るサンリオキャラクターたち。バーチャルならではのショー体験に感激しきりでした。

そして今回、リアルのサンリオピューロランドにもJoin。知恵の木ステージに集まったピューロアンバサダーと共に、Nakayoku Connectのライブショーを鑑賞しました。本記事ではその模様と、バーチャルとリアルの2つのショーを体験した感想をお伝えします。

初訪問なのに、初めてとは思えない


© 2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN 著作 株式会社サンリオ

小田急多摩センター駅から5分ほど歩くと、サンリオピューロランドのエントランスに到着。著者はこれまでVRChat上の「バーチャルサンリオピューロランド」には何度もアクセスしましたが、リアルの「サンリオピューロランド」は初訪問です。

外観を目の当たりにして「本当にバーチャルそのままだ!」と感動。同時に、軽く脳が混乱しました。初めて見るけれど、初めてじゃない」というデジャブのような……。


(レインボーホールのゲートで、「ここ知ってる!!」と、テンションが急上昇)© 2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN 著作 株式会社サンリオ


(バーチャルピューロを知っている人は撮らずにはいられなさそうな扉)© 2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN 著作 株式会社サンリオ


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Nakayoku Connectのショーが行われるのは、ピューロビレッジの「知恵の木」ステージ。レインボーホール中央のエスカレーターに乗って向かいます。

何の変哲もないエスカレーターに足を乗せる瞬間の自分は興奮しきりでした。というのも、
このエスカレーターは、「バーチャル」側では光の壁で閉ざされており、先日の先行体験で初めて足を踏み入れることができたからです。


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エスカレーターを降りた先は、不可思議なバーチャル空間……ではなく、しっかりとピューロビレッジが広がっていました。

周囲を見れば、中央の「知恵の木」を囲むようにピューロアンバサダーが集まっており、ショー開演前の独特の雰囲気が漂っています。約3年ぶりとなる新作レギュラーショーということで、この日を心待ちにしていた人も多いのではないでしょうか。


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観客の期待で空間が満たされきった頃。照明が落とされると同時に、周囲に響くカウントダウンの音。ややあって、頭上からゴンドラに乗ったキティちゃんが現れました。


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音と光を全身で味わえるショーと、バーチャルとの“コネクト”


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「私たちと一緒に、音楽とダンスで“コネクト”しましょう!」というキティちゃんの一言でショーは始まりました。

ダニエルくんや仲間たちを探す素振りを見せる一方で、徐々に音と光で満たされていく周囲の空間。やがてキティちゃんが歌い始めると、サンリオキャラクターたちとダンサーさんが次々に登場。シナモロール、プリン、マイメロディ、クロミ、ウィッシュミーメル、ポチャッコが、ピューロビレッジの2階部分へ向かいます。



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キティちゃんが歌うのは、明るく楽しいポップナンバー。繰り返される「世界はどこでも繋がってる」「ひとりじゃない」の言葉が印象的です。

演出も凝っています。ゴンドラに乗って歌うキティちゃんのさらに頭上、天井部分に歌詞が投影されるパートがあり、まるで星座のよう。カラフルな光線が飛び交う空間で、音楽と光、そして楽しそうに踊るかわいいキャラクターたちの姿を堪能できるステージとなっていました。


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歌の途中、知恵の木の2階部分に登場していたダニエルくん。キティちゃんと2人で言葉を交わしていると、手に持っている「ミラクル♡ライト」が色を変えて輝き出しました。

色鮮やかに瞬くライトをみんなで振りながら、歌い始めるキティちゃんとダニエルくん。元気いっぱいに「ほら!」「ハロー!」と言葉を掛け合うサビを聞いて、自然とニコニコしてしまいます。


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歌い終わると、その場にはいないはずの2人の声が聞こえてきました。見れば、モニターの向こうにいたのは、バーチャル空間にいるバッドばつ丸とこぎみゅん! 周囲には、けろけろけろっぴ、タキシードサム、あひるのペックル、ハンギョドンの姿もあります。

ここで、リアルとバーチャルのショーが“コネクト”。モニター越しに、あちら側で同時進行するショーの様子も見ることができるようになりました。2つのサンリオピューロランドで行われるショーも、クライマックスです。


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リアルとバーチャルの2つのショーで一緒に歌われる3曲目は……ぜひとも、“現地”で体験してみてください。特に終盤、バーチャル側でピンク色のパーティクルが展開されると同時に、リアル側もピンクの光に満たされる瞬間は、必見です。

リアルとバーチャル、両方を鑑賞することでショーは完成する

「リアルとバーチャルで、別々のショーを同時に実施し、最後は2つが交わる」という独特な形態で開催される「Nakayoku Connect」。まず前提として「どちらか片方だけでも十分に楽しめる」ことは間違いありません。

曲構成はどちらも同じで、異なるのは登場するキャラクターと、ショーが行われる空間。キャラクターだけではなく、特にこの「空間」の違いは大きく「2つのショーで得られる『体験』はまったく別物である」と言っても過言ではありません。とはいえ、「ショー」としてはそれぞれで完結しているため、普通に個々に楽しめます。

リアルショーに関して言えば、「リアル」ならではの情報量の多さと、華やかさが魅力に感じました。


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色とりどりのイルミネーションがきれいなのは言わずもがな、それ以上に存在感を放っていたのが、新たに導入された「ファイバービーム」。これは、光そのものを加工したレーザー演出であり、人体に害がないため鑑賞スペースにも投射できるのだそうです。

実際、一直線に照射されるレーザー光線とは明らかに別の、周囲に拡散されるように放出される光が、周囲を時折照らしているように見えました。場所によっては光が渦を巻くような見え方をしていたらしく、たしかにVRのパーティクルライブ的な奥行きと没入感をもたらしていたように思います。


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また、キャラクターだけではなく複数人のダンサーさんが一緒に踊っており、全体的に華やかで楽しい雰囲気なのも、リアルショーならではの魅力。みんなこちらに手を振ってくれるので、自然と手を振り返してしまいます。間近で推しのショーを観られる貴重な機会でした。

一方のバーチャルショーは、その空間が「バーチャル」であるがゆえの非日常感と、ド派手なパーティクルが魅力です。


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現実世界ではありえないステージに、リアルでは実現不可能な演出。リアルの「ミラクル♡ライト」は色を変えることしかできませんが、バーチャルでは光線のようなパーティクルを放出できます。それこそファイバービームのような光も、バーチャルなら、手元のライトからトリガーを引くだけで発射できてしまいます。

ショーに関して言えば、バーチャルのほうが距離的な意味ではさらに「間近」で見られます。文字通り「目と鼻の先」で推しの姿を見られるのは、バーチャルならではの魅力と言えるかもしれません。

このように、それぞれを独立した「ショー」として楽しめる、Nakayoku Connect。しかし一方で、バーチャルとリアルの両方を観たあとの感想としては「どちらか片方だけではもったいない!」と声を大にして言わざるを得ません。


© 2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN 著作 株式会社サンリオ

少し話がそれますが、本記事でリアルのショーの写真を見て「『繋がる』とは言っても、モニターに映し出してるだけ」と感じた人もいるかもしれません。たしかにそうとも言えますし、バーチャルサンリオピューロランドに行ったことのない人からすれば「へー、バーチャルでも観られるんだー」くらいの印象かもしれません。


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ですが、どちらか一方のショーをすでに体験していた場合は違います。モニターに映し出されているのは、決して「ただの映像」などではありません。実際にその場所を訪れ、ショーを観て感動させられた、そのような自身の「体験」と強く紐づいた空間です。

だからこそモニターに映し出された瞬間、「繋がった」感覚を自分ごとのように感じてしまいました。

もちろん「自分のよく知るVRChatと、リアルのサンリオが繋がった」ことへの感動もありましたし「VRChatでおなじみのクリエイターさんが映っていた」ことに対する興奮も大きかったかもしれません。しかし、これは何もVRChatユーザーだけに特有の感覚ではなく、逆もまた然りだと思います。先にリアルのショーを体験した人がバーチャルのショーを後から観に行く、という流れもあるでしょう。


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「リアルとバーチャル、両方のショーを見てもらうことで完成する」。バーチャルでのショーの「体験」があったからこそ、その空間がリアルでも映し出されたのを見て「繋がっている」ことの強い実感を得られました。


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現実世界のサンリオピューロランドでショーを観た方々には、バーチャルのショーも観て欲しい。バーチャルのショーを観たVRChatユーザーには、多摩センター駅からサンリオピューロランドにJoinして欲しい。必ず忘れられない思い出になるでしょう。

体験型ショー「Nakayoku Connect」概要

  • 開催期間:2022年7月15日(金)~終了日未定
  • 開催場所:サンリオピューロランド内 ピューロビレッジ
  • 所要時間:約15分
  • 詳細ページ: https://www.puroland.jp/nakayoku_connect/

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