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投資 2019.09.13

ARグラス開発のWaveOptics、1,300万ドル追加調達 量産化へ

イギリスのスタートアップWaveOpticsは、3,900万ドル(約42億円)を調達しシリーズCラウンドの資金調達を完了しました。英米及びアジアでの事業を拡大し、ARグラスの量産化に向けて使うとしています。

Goertekが追加出資

WaveOpticsは、2012年に設立された、ARグラスの開発に重要な光学系デバイスに強みを持った企業です。2017年には、シリーズBで約1,600万ドル(約17億6千万円)を資金調達しました。

今回のシリーズCラウンドは前年12月に続くもの。当時累計2,600万ドル(約28億円)を調達しており、追加で1,300万ドルを確保した形です。出資者は前回同様中国メーカーのGoertek、そして新規にオーストラリアのベンチャーキャピタルHostplusが参加しました。
なおGoertekは2018年11月に、WaveOpticsとARグラスに使用するARレンズの生産に関する提携を結んでいます。GoertekはWaveOpticsが委託したARグラス用のARレンズを独占的に生産、両社でより安価なARヘッドセット提供を目指します。

グローバルODMとパートナーシップ締結

WaveOpticsのCEO、David Hayes氏は 「当社の技術を用いて、顧客がそれぞれ独自の製品開発を進めています」「2019年前半にはグローバルのODMやOEMと数多くのパートナーシップを結んでおり、この時期に成果も現れています」と事業が順調であることを語っています。

同社は現在、視野角40度及び28度のウェーブガイド製品を提供しています。2018年11月には米メディアRoad to VRに対して視野角55度のフルカラーウェーブガイド開発も明らかにしており、将来的にはより視野角の広い製品ラインナップを揃えようとしていると考えられます。

ARへの大型投資、資金調達続く

2019年に入ってからも、AR関連の大型資金調達は続いています。

(参考)Road to VR
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