2024年4月9日、米国のAR×スポーツスタートアップQuintarは、820万ドル(約12.5億円、2024年4月12日時点)の資金調達を発表しました。Quintarは調達した資金をもとに、事業展開や開発を加速させます。
今回の調達はシリーズAラウンド。スポーツ×テクノロジーやフィットネス、ゲーム等へ投資を行うベンチャーキャピタルのCentre Court Capitalが出資額の多くを担いました。投資の一環として、同社ゼネラル・パートナーのMustaga Ghouse氏がQuintarの取締役会に参加します。
米国のAR×スポーツ企業、経験豊富なメンバー集う
Quintarは2020年、米国カリフォルニア州で創業。XRとスポーツをかけ合わせたコンテンツを開発・提供しています。創業者のSankar Jayaram氏とJeff Jonas氏はIntel SportsのCTOやディレクターを務めていたほか、Magic Leapのスポーツ・エンターテインメント製品戦略トップや、ターナースポーツで20年にわたってライブ中継の技術統括を務めたスタッフも参加しています。
(Quintarの「PGAツアー」用アプリ。ショットの軌道や飛距離、スコアなどがARで表示される。既にAppleの「Vision Pro」向け対応も実施している)
Quintarは2023年3月、世界トップクラスのプロゴルファーが集まる「PGAツアー」の公式アプリのモバイルAR機能開発を発表。画像解析技術やVPS等を使用して、ゴルフボールの飛距離や選手ごとの打数、グラウンドコンディション等をARで表示します。これらの技術により、ファンの観戦・視聴をより盛り上げ、インタラクティブな体験を可能にします。
今回の調達に際し、同社CEOのSanker Jayaram氏は「近いうちに、複数の新たなパートナーシップを発表する予定です。2024年はQuintarにとって重要な、成長の年になるでしょう」とコメントしました。
(参考)Quintar