9月26日、米小売大手のウォルマートは、ゲームプラットフォーム「Roblox」に2つのワールドを開設しました。ワールド内では日本でも人気の高い「L.O.L. サプライズ!」「ジュラシックワールド」「パウ・パトロール」などの製品やキャラクターを使ってプレイ可能。年末のホリデーシーズンに向けて、バーチャル空間を玩具プロモーションに活用する意図があるようです。
企業の広告塔として存在感を強める「Roblox」
「Roblox」はプレイヤー自身がゲームを制作したり、他のプレイヤーが作ったゲームを遊べるプラットフォームです。ここ数年で大きな成長を遂げており、日間ユーザー数(DAU)は5,400万人を突破しています(Statista調べ)。ユーザー層の大半を24歳以下が占めていることから、若年層へのPRを目的とした企業コラボが続々と進んでいます。最近では、セガの人気シリーズ「ソニック」の公認ミニゲームのリリース、Burberry(バーバリー)やGAPなどのファッション分野とのコラボ企画やゲームなどが発表されています。
「次世代」に向けた、大規模な玩具プロモーションを行う
ウォルマートがオープンしたのは、「Walmart Land」と「Walmart’s Universe of Play」と名付けられた2つのワールド。
「Walmart Land」では、アバターのためのバーチャルアイテムショップや物理法則を無視して世界を俯瞰できる観覧車、仮想音楽フェスティバルなどを体験できます。このフェスでは、Madison Beer、Kane Brown、YUNGBLUDなどのアメリカの人気アーティストが出演するモーションキャプチャー・コンサートが開催される予定です。
「Walmart’s Universe of Play」では、「 L.O.L. Surprise!」、「Jurassic World」、「Paw Patrol」、「Magic Mixies」、「Razor Scooters 」の製品やキャラクターを使用した5つのゲームを提供。ゲームをプレイするとコインがもらえ、コインを集めるとバーチャルアイテムと交換できるワールド設計になっているようです。ホバーボードなどのeモビリティアイテムも登場する予定、とのことです。
バーチャル内では、バーチャルトイを定期的に投下する飛行船や、実際の玩具製品をワールド内で試せるローラースケート・リンクなどが用意され、子どもに向けたプロモーションの場として活用される見込みです。
(参考)プレスリリース