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3Dモデル活用 2019.08.29

15VRでホテル設計 米スタジオがVIVE Proを設計業務に使用

HTCのPC向けハイエンドVRヘッドセット「VIVE Pro」が、アメリカ・フロリダ州のホテルカジノ「Seminole Hard Rock Hotel」の、拡張工事の設計に使用されていたことが判明しました。同VRヘッドセットは、同ホテルに新造されるギター型の建物内に作られる、客室のデザインに使用されました。

約1,600億円(15億ドル)規模の拡張工事

「Seminole Hard Rock Hotel」に新造される客室のデザインは、VRデザインスタジオSuffolk-Yatesが、 Theia Interactiveと提携して行いました。海外メディアVRWorldTechによれば、同スタジオは、VIVE Proを活用して客室のインタラクティブモデルとデザインを制作したとのこと。

VRWorldTechは、VR内に客室を作ることで、客室内の家具や備品類の配置を、実物のモックアップを制作する前に検討可能となったと説明。VIVE Proのルームスケールのトラッキングがそれらを可能にしたと解説しています。

Suffolk-Yatesは、今回の客室デザインにワークステーションSilverdraft Demon VR workstationsを使用しました。グラフィックボードはNvidia Quadro P4000です。

HTCも、今回のSuffolk-YatesのVRデザインについてコメントしてます。同社によれば、VIVE Proによるデザインは、廊下やバスルームの清掃を容易にしバスタブの導入も効率化するなど、拡張工事に携わる建築スタッフにも利益をもたらしたとのこと。

作業の90%をVR内で完了

Suffolk-Yatesは、今回請け負ったデザイン工程のうち90%をVIVE Proを使用したVRデザインで行いました。同社に在籍するKyle Goebel氏は、VRデザインについて「我々が(今回のデザイン中)行った反復(作業)の回数は、VRを使用しない(デザイン)方法で必要となる反復(作業)の回数と比較すると、非常に少ないものでした」とコメントしました。

(参考)VRWorldTech


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