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3Dモデル活用 2019.05.14

ビジネス向けVRツールのQuest対応進む

ニューヨークを拠点とするVRソフトウェア企業IrisVRは、設計物をVRで見るプラットフォームを開発しています。新たに発売される一体型ヘッドセットOculus Questにも対応を予定しており、ワイヤレスでより快適・効率的な設計工程を実現します。

施行前の建物内を歩いて確認

IrisVRは、建築業界向けにVRソフトウェアを提供しています。実物大の設計物をVR内に再現し、内部を歩いてみられるものです。建築家やエンジニア、建設業者といった関係者にとって、設計工程を改善する効果があります。

IrisVRが提供している「Prospect」というアプリの最大の特長は、ワークフローの無駄をなくし建築プロジェクトを効率化する点です。クライアントは実際の建設前に、実物大の構造物の3Dモデル内を歩いて確認可能。やり直しによるコストや、プロジェクトの遅延を最小限に抑えられます。

ワイヤレス体験、マルチユーザーでの利用も

「Prospect」はHTC Vive、Oculus Rift、Windows Mixed Reality(Windows MR)の各ヘッドセットで動作します。また5月21日に出荷を開始する一体型ヘッドセットOculus Questにも対応予定。ワイヤレスで、どこにいてもより快適に構造物内を歩けるようになります。Quest対応の詳細スケジュールはまだ公表されていません。

なおOculus Questで使用する際は、まずWindowsのPCにProspectをインストールしPC内でコンテンツを作成、ヘッドセットと同期させる必要があります。これは、Questの処理可能なファイルサイズに限りがあるためです。ファイルサイズが小さければ、ヘッドセットに直接取り込み、建設現場に持ち出すこともできます。

またProspectのメリットは、単にモデル内を見ることにとどまりません。マルチユーザーでの使用が可能なため、VR内でミーティングを行うこともできます。最大で12人が参加し、同じ建築モデル内を歩いて確認することが可能だといいます。

Questで進むビジネスでの活用

Oculusの最新一体型ヘッドセットOculus Questは、5月13日現在予約を受付中です。親会社のフェイスブックはビジネスでの活用にも力を入れており、サービスの刷新やエンタープライズユースのコンテンツが公表されています。

(参考)VRFocus
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