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活用事例 2022.01.19

米陸軍、HoloLens 2活用のシステムを車両部隊でもテスト

米陸軍が、MRデバイスHoloLens 2を軸とする開発中のシステム「Integrated Visual Augmentation System (IVAS)」を、陸軍の戦闘車両部隊に導入するテストを進めていることが判明しました。

「IVAS」は、HoloLens 2をカスタマイズし、致死性の攻撃に対する防御力向上、および攻撃能力の向上を目的としたシステムです。トライアル終えて2021年から量産がスタートされており、マイクロソフトとの契約金は、最大218.8億ドル(約2.4兆円)にまで増加しているとのこと。

車両版「IVAS」は、M2ブラッドレー歩兵戦闘車の乗員に展開されます。移動中の状況を把握しやすくするのが目的。実装時の効率を最大化するため、2021年秋にカリフォルニア州でテストが実施されました。

「IVAS」を装備する兵士は、ブラッドレー搭乗中に画面などを見ることなく、新たな情報、地形、目標位置など任務の最新情報を受け取ることが可能。降車する際、兵士が周囲の状況をより把握した状態にすることもシステムの目的とされています。車両の高い位置に取り付けられたセンサーからの情報をHoloLens 2に表示することが可能です。

ブラッドレー自体が、展開する兵士のバッテリープラットフォームになることも構想されています。この仕組みによって、余分なバッテリーの携行が必要なくなるほか、補給をより簡単に行えるとのこと。

陸軍のプラットフォーム統合チームは、2022年8月に「IVAS」のストライカー装甲車への統合もテストする予定。「IVAS」のさらなるユーザースタディを行う計画です。

(参考)Defence Blog


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