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投資 2018.07.27

VR専用ブラウザSupermedium、110万ドル調達

VR専用のWebブラウザを手掛けるSupermediumが、シードラウンドで110万ドル(約1.2億円)の資金調達を行いました。出資者には、起業家養成機関Y CombinatorやBoost VCなどが名を連ねています。

サイトそのものがVRコンテンツ

Supermediumは、Oculus Rift・HTC Vive対応の“フルVR Webブラウザ”です。Firefoxで知られるMozillaに勤めていたメンバーが手がけており、Mozillaでは2015年に簡単なコードでVR対応サイトを作れる「A-Frame」も制作していました。

従来のVR向けWebブラウザでは、主に2DのブラウジングをVR内で行うことが中心でした。一方Supermediumでは、サイトそのものをVRコンテンツとして、次々と色々な世界(サイト内VRコンテンツ)を移動しながらブラウジングすることが可能になっています。
また、ミニゲーム、音楽、3Dモデルといった、コンテンツストアでアプリとして扱うほどではない”軽めの”VRコンテンツに対応しているのも特徴です。

将来的には他のヘッドセットにも対応か

Supermediumはこうした創作活動をサポートするために、VRコンテンツ制作ツールSupercraftもリリース。手軽にVRウェブページを作り、URLだけでシェアすることが可能です。

現在対応するVRヘッドセットはOculus Rift・HTC Viveのみで、SteamOculus Storeで無料配信を行っています。そのため、ユーザーがこれらのヘッドセット所有者に限られるという課題もあります。

同社によると、直近ではサービスの質を重視してPC向けヘッドセットに注力するとのこと。しかし近い将来ではモバイルデバイスや、Oculusの次世代一体型ヘッドセット「Santa Cruz」などへの対応も検討しているようです。

VR/AR向けのWebブラウザについては、こちらの記事でも紹介しています。

(参考)Road to VR
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