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統計・データ 2021.06.15

SnapらがAR利用に関するレポートを発表、EC等の購入促進に効果あり

スマートフォン向けアプリ「Snapchat(スナップチャット)」を手がけるSnap Inc.は、市場調査会社らと共同で実施した、AR利用に関する調査結果を発表しました。AR体験は消費者の購入の意思決定を促し、企業やブランドにとって不可欠のものになっていると示しています。

購入促進や期待感

この調査では、専門家へのインタビューの他、米国、英国、フランス、サウジアラビアの4か国計4,000名のスマートフォンユーザー(ARに反感を持つ者ではない)に対するアンケートを行っています。調査から、以下のような事実が確認されました。

ARは購入の意思決定を促す

企業やブランドの提供するARは、購入の可能性を増加させます。特にインテリア(73%)、商品のカスタマイズ(73%)、バーチャルトライオン(72%)、商品デモ(70%)の分野で効果があります。

ARに対する高い認知

調査対象の半数以上が過去にARを使ったことがあると答え、3分の1近くが企業ブランドの提供するARを体験しています。スナップチャットユーザーは、非ユーザーと比較してブランドのARを体験している割合が高いです。

ショッピングにおけるARの重要性

4分の3以上が、ARは5年以内に購買体験の中で役割を果たすだろうと答えています。

ARへの期待

54%の回答者は、AR体験を能動的に探していると答えました。特にスナップチャットのようなプラットフォームを使い、ブランドのARを探す人が多いです。

共有の重要性

回答者の61%は、AR体験を簡単にシェアできるという点が重要だと答えています。

長期的な成功には不可欠に

Snap社のグローバルエージェンシー・ブランドパートナーシップ部門でトップを務めるDavid Roter氏は、調査から得られる示唆を次のように説明しています。

消費者はもっと多くのものをブランドに期待しています。今回の調査から、ARはこうした期待に応え、消費者を喜ばせるだけでなく、購入における意思決定にも良い影響を及ぼすと分かりました。ブランド(企業)は、市場開拓やエンゲージメント戦略において、AR体験の有用性や広く拡大する認知のことをよく考えなくてはなりません。今回のデータは、長期的な成功のために、ARが不可欠になってくると示しています。

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(参考)PRNewsWire


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