7月30日、様々なVR/ARプラットフォームでのデバイス・アプリ間の仕様を標準化する「OpenXR 1.0」が無料公開されました。OpenXR 1.0の公開に伴い、マイクロソフトやOculus、Epic GamesなどがOpenXR 1.0への対応を近日予定しています。
業界企業が一堂に会するクロノスグループが策定
OpenXRは様々なVR/ARプラットフォームでのデバイス・アプリ間の仕様を標準化する取組です。関連企業から構成される組織クロノス・グループにより策定が進められています。
取組を進めるOpenXRワーキンググループは、2017年初めに結成されました。その後参画企業を拡大し、 2018年8月SIGGRAPH 2018にて初めてデモを公開。2019年3月には暫定仕様が公開されていました。
OpenXRにより標準化が進むことで、アプリケーションデベロッパーは、現在はデバイス毎に必要となっているアプリのコード調整が不要になります。また、デバイスメーカーはどのランタイムにも対応可能になり、VR/ARランタイムベンダーも対応できるアプリとデバイスが増加します。
参加企業が「OpenXR 1.0」への対応を近日予定
OpenXRが正式に公開されたことを受け、関連企業が対応を表明しています。
マイクロソフトが Windows Mixed Reality ヘッドセット用 OpenXR Runtime、OculusがOculus Rift向け Oculus OpenXR インプリメンテーション、OpenXRの批准による Oculus Quest(オキュラス クエスト)サポート、Epic Gamesがゲームエンジン「Unreal Engine4」でOpenXR 1.0 サポート、CollaboraがCollabora Monado OpenXR オープンソース・インプリメンテーションを公開する予定です。
「OpenXR 1.0」の仕様は、クロノスのWebサイトおよびGitHubで確認できます。
(参考)Khronos Group