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業界動向 2022.07.01

Niantic、約8%のレイオフを計画か。世界的な景気後退リスク前にプロジェクトの一部中止も

ポケモンGOの開発などで知られるARスタートアップのNiantic(ナイアンティック)が、人員削減に乗り出したことが報じられています。これに併せて4つの進行中プロジェクトもキャンセルされたとの報があり、世界的な景気後退リスクを前に体勢を整える様子がうかがえます。

約8%がレイオフの対象か

このニュースはメディアBloombergが、ナイアンティックCEOのジョン・ハンケ氏から社員に向けたメールでの記述として報じたものです。報道によればハンケ氏は「来たるべき経済の荒波に備え」、コスト削減が必要だと説明。また、ARモバイルゲーム「TRANSFORMERS: Heavy Metal」、イギリスの劇団Punchdrunkとのコラボレーションコンテンツ「Hamlet」他、計4つのプロジェクトを中止したことも明らかにしています。

またBloombergは同社広報担当の発言として、「優先すべき課題に注力するため、人員のおよそ8%を削減する」という計画を公表しました。人数にして、約85〜90名に影響があるということです。

「コンテンツ」から「開発者向けプラットフォーム」へ転換?

ナイアンティックの主力コンテンツ「ポケモンGO」は、2022年6月に累計収益が約60億ドル(約8,000億円)に達したと報告されています。しかしその後は大ヒット作に恵まれず、「ハリー・ポッター:魔法同盟」は2022年1月にサービス終了。2021年10月にリリースした「ピクミン ブルーム」も「ポケモンGO」と比較すると小規模なものにとどまっています。

メディアTechCrunchは今後の方向性として、2023年1月以降のソフトウェア開発キット「Niantic Lightship ARDK」の有償化といった、ツール提供による収益強化の可能性を指摘しています。

(参考)TechCrunchBloomberg


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