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業界動向 2022.06.24

Nianticの「Lightship VPS」が京都・大阪・名古屋で利用可能に、 WebAR対応も予告

2022年6月24日、Nianticは「Lightship VPS」を、京都・大阪・名古屋の3都市でも利用可能にする旨を発表しました。これまで日本では東京のみに対応していた「Lightship VPS」ですが、6月24日からはこれら3都市の特定ポイントで利用できるようになります。

センチメートル単位の位置合わせを可能に

「Lightship VPS」は、Nianticが提供するAR開発プラットフォーム「Niantic Lightship」の機能です。ユーザーのデバイスのカメラから送られた映像とNiantic独自の3Dマップをもとに、ユーザーが「どこにいて、どちらを向いているのか」を特定。これにより、センチメートル単位でARコンテンツの精確な表示を可能にするビジュアル・ポジショニング・システム(VPS, Visual Positioning System)です。

「Lightship VPS」による位置合わせは、その仕組み上「Waypoint(ウェイポイント)」と呼ばれる特定の地点からのみ利用可能です。Nianticの専任スタッフやゲームのユーザーによるスキャンを経て、Waypointはさらに増加する予定です。

日本の開発者向けイベントで発表、WebAR対応も予定

今回の対応都市拡大は、日本の開発者に向けたイベント「Lightship Summit 2020 Tokyo」にて発表されました。これまでは東京のみに限定されていましたが、今回京都・大阪・名古屋でも利用可能に。これら新たに対応した都市においては、Waypointの数は限られるものの、今後拡大を予定しています。さらに「年内には三大都市圏および政令指定都市の主要部へ、対応ポイントを拡大する」見通しです。

加えて、「Lightship VPS」がWebARプラットフォーム「8th Wall」に対応予定であることが明らかにされました。「8th Wall」はWebブラウザ向けのARコンテンツ開発を支援するプラットフォームであり、2022年3月Nianticに買収され、その傘下で展開しています。現時点ではWebARへの具体的な対応開始時期は述べられなかったものの、Nianticの担当者は「なるべく早くお届けしたい」と語りました。


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