12月10日、「ポケモンGO」の開発・運営等で知られるNiantic(ナイアンティック)は、AR開発者向けキット(AR DK)の提供を開始しました。この開発者向けキットには平面検出や深度測定、遮蔽(オクルージョン)の検知機能、AR体験の共有機能などが含まれています。日本では海外に先行して事前登録がスタートしており、こちらのページから申請が行えます。
AR開発をよりシンプルに
ナイアンティックのAR開発者向けキットは、クロスプラットフォームに対応したAPIを備えています。iOS/Androidを双方サポートし、平面検出や環境光の推定機能、オブジェクトの当たり判定、画面検出機能などを搭載。さらに開発環境でデバッグが可能な開発者ツール「Virtual Studio」も提供されます。
将来的にはメッシュ生成やVPS(Visual Positioning System)、3Dマップ、ARクラウド機能の提供も予定されています。
ナイアンティックはAR開発者向けキットについて、「このARDKを利用することで、開発者の皆さんは煩雑なバックエンドの部分を心配したり、OS別に作る必要がなくなります。開発がよりシンプルになり、ユーザー体験を作成することに注力できるようになります」としています。
パートナーによるデモコンテンツも
また、ナイアンティックのAR開発者向けキットを使用してどのようなコンテンツが作れるかの例として、Nianticの「Early Explorer パートナー」であるライゾマティクス(Rhaizomatiks)、バスキュール(Bascule)、そしてソフトバンクがデモコンテンツを制作。それぞれについて動画が公開されています。
(動画: ©2020 Rhizomatiks)
(動画: ©BASCULE INC. ALL RIGHTS RESERVED.)
(※2020/12/10/19:45……ソフトバンクによるデモ動画を追加。この追加に合わせて文章を一部変更)