6月17日、Nianticは「Niantic Studio」のパブリックベータ版を公開しました。無料のWebXR向けゲームエンジンであり、リアルタイムビジュアルエディタに加え、複数のインタラクティブ機能、複数プラットフォームへのデプロイ機能などが利用可能です。
(画像: Niantic)
ビジュアルエディタで直感的に開発・編集可能
Nianticは、これまでにもWebXR開発プラットフォーム「8th Wall」を開発・展開しています。しかし8th Wallを利用する場合、主にコードベースで開発を行うため、視覚的なフィードバック・イテレーションを回すためには困難を抱えがちでした。
新たに発表された「Niantic Studio」ではビジュアルエディターを搭載し、視覚的なフィードバックを容易に得られるようになりました。これにより、3Dオブジェクトの配置や各種パラメータの調整の結果が理解しやすくなり、開発が効率化されます。8th Wall同様、シミュレータなども用意されています。
Niantic Studioは、以下のような機能を有しています。
- 直感的に理解できる、リアルタイムビジュアルエディタ。
- 簡単に追加可能なインタラクティブ機能。カメラやライティング、アニメーション、パーティクル、オーディオ、トリガーなど。
- ECS(Entity Component System)に基づいたWebゲームエンジン。
- リアルタイムで編集・プレビュー可能な3Dシーン。テストプレイ中にオブジェクトなどの編集が可能。
- Face EffectsやWorld TrackingなどのWebベースのXR向け機能を搭載。クロスプラットフォームでのデプロイ機能も予定。
(ビジュアルエディタ機能。「Unity」などに近いインタフェースだ。アセットの追加やサイズ変更などは即座に反映される。画像: Niantic)
8th Wallのアカウントがあれば利用可能、登録・使用は無料
「Niantic Studio」のパブリックベータ版は、NianticのWebARプラットフォーム「8th Wall」のアカウント登録が必要です。すでに8th Wallを使用している場合は、新たにプロジェクトをスタートさせる際「Studio」を選択すれば使用可能。未登録の場合は8th Wallのアカウント登録を行い、サインインすればOKです。
Nianticは、フォーラムでNiantic Studioへのフィードバックなども受け付けています。
(参考)Niantic