ロンドンに拠点を置くVR企業MXTは、英国の高速道路当局であるNational Highwaysと協力し、警官向けにMRトレーニングソリューションを提供します。超高解像度VR/ARヘッドセットを開発するVarjo(ヴァルヨ)の産業向けデバイス「XR-3」と、没入型のサウンドデザインを組み合わせることで、MRによるドライバー訓練を実現する見通しです。
イギリスの高速道路の状況を網羅
MXTは、可能な限り詳細で没入感のある訓練ができるよう、Varjoの超高解像度ヘッドセットXR-3を採用。さらに、高性能モーションテクノロジーメーカーのMotion Systemsと協力し、National Highwaysの業務用車両を再現するモーションチェアシステムを開発しました。
ソフトウェアは柔軟性と実用性を念頭に置いて設計され、ほとんどのイギリスの高速道路の状況を正確に再現することが可能になっています。パトロール中に遭遇する可能性のある事態に備え、National Highways向けにカスタマイズした体験を作成中とのことです。
「人の眼レベルのVR」が売りのVarjo
Varjoは、産業向けに「人の眼レベルのVR」と呼ばれる極めて高い解像度のVR/ARヘッドセットを開発するフィンランドの企業です。MXTが採用した「XR-3」は、LiDARおよびステレオRGBパススルーカメラを搭載したVR/ARヘッドセット。ほかにも超高解像度VRヘッドセット「VR-3」(2020年)、「Varjo Aero」(2021年)などを発表しています。
同社は設計や製造、エンジニアリング、教育、ヘルスケアなど、多岐にわたる産業分野に向けて、Varjoのソフトウェアおよびハードウェアの提供規模を拡大し、プロフェッショナルのための産業用メタバースの構築をめざしています。