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業界動向 2023.01.11

スマートコンタクトレンズのMojo Vision、資金難によるレイオフと事業転換を発表。今後はマイクロLEDに注力

米国のスタートアップ企業Mojo Visionは、大規模なレイオフと事業の方針転換を発表しました。従業員の約75%を削減し、スマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」の開発を保留。今後はマイクロLEDディスプレイの技術開発にリソースを集中させる見通しです。

情報を視界に表示する「スマートコンタクトレンズ」開発

Mojo Visionは“目に見えないコンピューティング”を掲げ、「スマートコンタクトレンズ」の開発を行ってきました。日本のコンタクトレンズメーカー大手である株式会社メニコンとの共同開発契約や、大型の資金調達を経て、2022年3月末に最新プロトタイプ「Mojo Lens」を公開。多くの注目を集めました。

直径0.5ミリ程度のマイクロLEDディスプレイを搭載する「Mojo Lens」は、5GHz帯の無線通信機能を有しており、加速度センサーやジャイロスコープ、地磁気センサー等も搭載。手を使わず、視線のみでの操作を実現する予定でした。

資金調達難に直面し方針転換、マイクロLEDディスプレイに注力

今回の発表に際し、Mojo VisionのCEO、Drew Perkins氏は、「世界経済の低迷や、非常に厳しい資本市場の状況、先進的なARプロダクトの市場ポテンシャルが実証されていないこと」から、「Mojoは資金調達で大きな困難に直面した」とコメント。今後Mojo Visionは、「Mojo Lens」に組み込まれていたマイクロLEDディスプレイの技術開発に専念し、当該技術の商業化を目指すことを明らかにしました。

ディスプレイ分野では2022年5月、GoogleがAR/MR向けマイクロLED開発企業Raxiumの買収を発表するなどの動きが見られています。

(参考)The Mojo Blog


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