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クリエイティブツール 2018.03.19

マイクロソフト、力触覚を再現するコントローラーを開発

マイクロソフトのリサーチチームは、人差し指への振動と単一モーターを使った手持ち型触覚コントローラー「CLAW」を発表しました。

一つのデバイスで触る、掴む、トリガーを引く触覚を提示可能

マイクロソフトは今回発表した触覚コントローラー「CLAW」を用いることで、仮想オブジェクトの表面を触ったり、トリガーを押すといった触覚を提示できるとしています。また、ユーザー毎に異なる握る際の感覚の違いを感知して触覚の設定を適応させることもできます。

本論文で提示されたプロトタイプでは、力センサーとサーボモーターを用いて仮想オブジェクトを掴んでいるときや接触する際に人差し指に力覚を提示します。位置のトラッキングはHTC社のViveトラッカーを用いていて、仮想のテクスチャを再現するために指先に振動アクチュエーターが組み込まれています。「CLAW」は触る、掴む、銃のトリガーを引くといった触覚フィードバックを提供できます。上記の動画の例では、異なる質感を持つ表面を撫でる、やわらかい物体を掴む、ピストルを持って弾丸を発射するといったデモが体験できていました。



「CLAW」は、人差し指だけに焦点を当てることで5本の指全てに触覚を提示する装置よりもずっと簡単に作られています。もちろん、一つの指に力覚のフィードバックと振動アクチュエーターを備えるだけで完璧な触覚を再現できるとは考えられませんが、一つの提示手段として今後に要注目です。

力触覚を再現するデバイスとしては、日本国内ではexiii株式会社が「EXOS」を発表し、開発者版の提供を開始しています。

(参考)
Road to VR(英語)
マイクロソフト公式ブログ(英語)

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