マイクロソフトが2018年9月に出願したARデバイスに関する特許が公開されました。小型化やアタッチメント等の特徴が見て取れ、同社が発表を控えていると噂される次世代MRデバイスHoloLens 2に関連する可能性もあります。
HoloLensとは
MicroSoft HoloLensは、装着することで目の前の現実世界と、3Dの世界を融合して体験できるMRデバイスです。2016年にアメリカで開発者版が、同年後半には法人向けモデルがリリースされました。日本では、2017年1月から正式に発売されています。3Dモデルが現実に非常に高い精度で重畳しているため、まるでその場にあるかのように見えます。
次世代機の噂は2017年から現れ始めました。2019年2月時点では、月末に開催されるモバイル機器の見本市MWCで発表されると推測されています。
今回公開された特許では、下記のようなARデバイスの特徴が見て取れます。
小型のARデバイス
資料に掲載されたイメージ図は、現行のHoloLensと比較すると小型で、「スマートグラス」に近い形状となっています。ユーザーが使用する際、重要なポイントの1つがデバイスのサイズです。マイクロソフトがこの観点を重視し、小型化を志向していると推察されます。
スマホ接続
2つ目の特徴は、スマートフォンとデバイスの接続です。デバイス使用中にも電話を受信することができます。
視界の明瞭性向上
デバイスを使用することで、周囲がより明瞭に見えるようになる機能です。霧や煙の中といった環境で活用できるため、車のドライバーや消防士にとって有用だと考えられます。
アタッチメント
最後に挙げるのは、アタッチメントの存在です。1つは手首や指に装着できるバンドです。用途は明確に示されていませんが、バンドにマーカーが内蔵され、ハンドトラッキング性能が向上するという推測も可能です。
そしてスマートウォッチのようなデバイスも図示されています。ARデバイスと合わせて使うことで、より使用感が向上するといいます。
もちろん本特許内容は出願されたのみで、HoloLens2で実現するという確証はありません。2月末に控えていると推測されるマイクロソフトの公式発表が待たれます。
この他2018~19年に発表されたARデバイス/スマートグラスとしては、Magic Leap社の「Magic Leap One」、Vuzixのスマートグラス「Blade」、nrealの「nreal light」等が挙げられます。
(参考)VRScout
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