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Magic Leap 2018.09.12

空間に地図を表示 Magic Leap向けに3D地図情報を取り込むツール

MRヘッドセットMagic Leap Oneの発売開始からおよそ一ヶ月ほどが経過し、このデバイスを対象にした開発者向けキット(がリリースされました。アメリカのスタートアップ企業であるMapboxが手掛ける、Unity対応の地図情報利用ツールです。

地図情報をスムーズにアプリへ取込

Mapboxは、位置情報や地図検索サービスを提供するスタートアップです。昨年10月にはソフトバンクから約185億円の投資を受け、ランニングやサイクリングでのコースの3Dモデルを再現するアプリ「Fitness AR」等に地図情報を提供しています。

「Magic Maps SDK」という名の新たなツールキットでは、開発者は世界のあらゆる場所の3D地図、衛星地図、標高データといった情報を、自分のMagic Leap向けアプリに取り込むことができます。Magic LeapのOSである「Lumin OS」はUnityに対応しているため、地図のビジュアル情報をスムーズにアプリへ取り込むことが可能です。

独自の地図ビジュアルを提供

Mapboxのエンジニア・Jim Miller氏は公式ブログの中でMagic Leap Oneについて、「このMRヘッドセットは6DoFのコントローラー、アイトラッキング、ハンドジェスチャーの機能を備えており、他のデバイスよりも没入感の高い体験を実現します」と記しています。

そして、「Magic LeapはUnityと使用する際、”ゼロ・イテレーション”という特徴を持っています。このため、例えば地図のサイズなど微調整を行った場合、変更点はすぐにヘッドセット側に反映されます」と説明しています。

Magic Leapの空間コンピューティング技術を活用し、MapboxはMagic Leap Oneのアプリへ地図情報を取り込み、ユーザーに独自の地形図を見せることが出来ます。Mapboxの開発チームは、実際にツールを使って作成したデモをツイッターなどで公開しています。デモ動画を見ると、画像が現実の世界と正しく重なる様子や、コントローラーでの地形の操作、そして(残念ながら)視界が時々欠けるといったMagic Leap Oneの性能もうかがえます。

AR向け位置情報サービスに注力するMapbox

Mapboxは現在、自社をAR開発者向けの位置情報サービス提供者と位置づけています。今年はじめにはロケーションベース、マルチユーザー向けのARアプリ用に開発者キットをリリースするなど、その注力を強めています。

Magic Boxは現在アーリーアクセス版で開発者向けに提供中。同社の担当([email protected])へコンタクトすることで、ツールキットを入手出来ます。

(参考)Next Reality


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