長距離のランニングを行う際、地図だけだと知れずと勾配のきつい道へと入ってしまうこともあるでしょう。ハイキングやサイクリングでも、コース計画を建てる際に道の景観を立体的に確認できると参考になります。
iOS向けアプリ『Fitness AR』ではランニングやサイクリングでのコースの3Dモデルを目の前に再現し、走りたいルートを見渡すことができます。
ランニングコースを3Dで表示
ランニングコースを考えようと地図を手にしても、標高や平面的なデータでは実際にどのようなコースなのかが把握できないこともあります。
『Fitness AR』では世界中のアスリートが利用している位置追跡アプリStravaのデータを使用します。iOS 11から搭載されたAR機能によって3Dマップをテーブルや床など目の前に表示して見ることができます。Stravaアカウントを持たないユーザーも、このアプリで世界中のランニングコースを見ることができます。
表示したマップはマルチタッチジェスチャーで見回すことができ、動画にしてシェアすることも可能です。
3D地形をARで体験する用途にも
元Googleのマテリアルデザインリーダーであり『Fitness AR』を手掛けたAdam Debreczeni氏は、「私は元々サイクリングが好きで、ARKitで最初に思いついたのが3Dを用いてサイクリングの爽快さをシェアすることでした」とニュースリリースで語っています。
サイクリングやランニングをしている人だけでなく、地形を3Dで眺めてみたいという人も、試してみる価値があるでしょう。
iOS11で利用可能になったARKitでは、部屋の間取りを計測するアプリ『PLNAR』、空間に絵を描くペイントアプリ『Paint Space』など様々なARアプリがリリースされています。
(参考)
Avoid Hills on Your Next Run or Ride via ARKit with Fitness AR / Next Reality(英語)
https://mobile-ar.reality.news/news/apple-ar-avoid-hills-your-next-run-ride-via-arkit-with-fitness-ar-0180145/