Metaが、メタバース「Horizon Worlds」のスマホ版クローズドβテストを開始しました。登録者による試用映像をUploadVRが報じており、グラフィックやアバターのデザイン改善等も進んだものと見られます。
「Horizon Worlds」はアバターを使ったコミュニケーションやゲーム、ワールド制作などが楽しめるサービスです。現在はMetaのVRヘッドセット「Meta Quest」シリーズのみで利用できますが、2022年4月には同社CTOが「Web版」をリリース予定であると公表。モバイル版等も計画されていましたが、リリース時期を延期し、アプリの改善・改修を進めていました。
スマホ版・Web版ともにクローズドβ開始、アバター改善も
UploadVRによると、Metaはウェイトリスト登録者の受け入れを開始。先行ユーザーと見られるLuna氏が、試用の様子をX(旧Twitter)に投稿しています。
A look at Meta Horizon Worlds Mobile (running on Pixel 6a) pic.twitter.com/c4eJHJJG7o
— Luna (@Lunayian) August 25, 2023
(「Super Rumble」試用映像。出所:Luna)
また、Luna氏はスマホ版だけでなく、Web版についても試用映像を投稿しています。
Meta Horizon Worlds – PC Footage pic.twitter.com/VL0IhbPmKr
— Luna (@Lunayian) August 27, 2023
(PCブラウザ版の試用映像。出所:Luna)
Luna氏が投稿したのは、サービス内で遊べる新作ゲーム「Super Rumble」のプレイ映像です。プレイヤーは足付きアバターを用いており、「Meta Connect 2022」で予告されたデザインの改善が進んだと見られます。
(「Meta Coneect 2022」の様子。Metaはこれまで「足がない」スタイルのアバターを一貫して採用してきたが、このイベントで足付きアバターの導入を予告した。なお、足がないスタイルのアバターは人気ソーシャルVRタイトル「Rec Room」や、各種VRアプリケーションで散見されており、決して珍しいものではない。出所:Meta)
自社サービス復活に向けた取り組みは実るか
2021年に公開された「Horizon Worlds」は、さまざまなトラブルや批判にさらされ、2022年末には月間アクティブユーザー数(MAU)が20万人を下回ったと見られています。競合するソーシャルVRアプリケーション「Rec Room」や「VRChat」と比べて、幅広いユーザーの人気を得られていない、というのが現状です。
(Super Rumbleのトレイラー。出所:Meta)
打開策として、Metaは2023年7月にアバター通話機能「Avatar Calling」や新作ゲーム「Super Rumble」を発表。またモバイル版の1年にわたる改善等を明らかにしています。これらについて同社のメタバース担当副社長は、人気復活とモバイル対応に向けた「広範なリブートの一環」と説明していました。
(参考)UploadVR
Mogura VRはUploadVRのパートナーメディアです。