マイクロソフトは、MRデバイス「HoloLens 2」の産業・軍事用途向けカスタマイズ版を発表しました。顧客のニーズを受け、よりユースケースに沿った仕様となっています。
エンジニアリング企業モデル、価格は4,950ドル
HoloLensの生みの親と称される開発者アレックス・キップマン氏は、2020年1月に2種類のHoloLens 2を公開。以下、それぞれの特徴です。
骨電動イヤホンや追加マイクなどを搭載した産業モデル
1つ目は、測量機器等を扱うTrimble社と協力したモデル「HoloLens 2 XR10」。Trimbleのヘルメットに装着して使用でき、特定の環境下での利用については保証付き。5つのマイクを備え、骨伝導イヤホン機能を搭載しています。これらの機能により、ヘッドセット同士でのコミュニケーションがクリアに行えるとのこと。
「HoloLens 2 XR10」の価格は4,950ドル(約54万円)で、詳細はこちらのウェブサイトに掲載されています。
米国陸軍専用モデル、まずはトレーニング向けに
そして2つ目は米国陸軍専用、Integrated Visual Augmentation System (IVAS)向けのデバイスです。本ヘッドセットは、軍オリジナルのヘッドアップディスプレイに代わるものとなります。戦地で、重要な戦略情報を確認しながら行動することが目的です。
まずはトレーニング用途での活用となっており、現地に赴くことなく、様々なシナリオをMRで体験。実践に備えることを意図しています。なお、マイクロソフトはIVASシステムに関して10万台のHoloLensを米国陸軍へ納入する計画です。
HoloLens 2の導入事例等、最新情報はこちら。
(参考)MSPoweruser、Trimble