アメリカ陸軍は、情報テクノロジー系コンサル企業ブーズ・アレン・ハミルトン(以下、ブーズ・アレン)と、VRを活用した訓練プログラム「digital soldier」の導入を目的とした、5億6,100万ドル(約605億円)の契約を締結しました。
(画像:ブーズ・アレン社のプレスリリースより)
パフォーマンス向上も目的
2019年10月現在「digital soldier」の詳細は不明ですが、兵士の訓練ならびに現場でのパフォーマンス向上のために使用されることが発表されています。米メディアAL.comによれば、「兵士のほかに法執行機関のエージェントの使用も想定されている」とのこと。
ブーズ・アレンは、「digital soldier」の開発を米軍内のゲームスタジオと共同で行います。同社の副社長であるリンカーン・ハドソン氏は、「digital soldier」の使用例として飛行機からの降下を例示し、以下のようにコメントしました。
VRでは、訓練に必要な環境をとてもリアルに作り上げることができます。(digital soldierを使用すれば)実際に飛行機に乗り込んで降下する時間やコストがかからず、ストレスを感じることもありません。VRで繰り返し練習し、さらに上達できるのです。
現行のトレーニングに支障はなし
ハドソン氏はまた、「digital soldier」の導入は訓練だけにとどまらないとしています。戦場にいる兵士は敵や味方の位置、ターゲットの情報などを複数の装備から得ていますが、ブーズ・アレンの新システムではそうした情報もひとまとめにして提供できるとのことです。
(参考)AL.com