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投資 2021.11.12

ARグラス向けディスプレイのDigiLensが50億円超を調達、日本から三菱ケミカル参加

ARディスプレイ関連技術のDigiLensは、シリーズD資金調達の第1ラウンドで5,000万ドル(約57億円)以上の資金調達を発表しました。今回の資金調達はサムスン電子が主導し、会社の価値を5億ドル(約566億円)以上と評価しています。

透過性ウェーブガイドディスプレイを開発

カリフォルニア州に拠点を置くDigiLensは2003年設立。透過性のウェーブガイドディスプレイ技術を開発する企業です。2019年にはシリーズCで5,000万ドル(当時、約55億円)の資金調達を行っています。

同社は2021年5月に一体型ARグラスのリファレンスモデル「Design v1」を発表。7月には三菱ケミカル株式会社とのパートナーシップを強化しており、独自のプラスチック製ウェーブガイド開発を進めています。また、8月にはARグラスのディスプレイ解像度を2倍に引き上げる技術「T-REx」を発表しました。

今回の資金調達ラウンドには、サムスン電子、三菱ケミカルホールディングスの戦略的投資部門であるDiamond Edge Ventures、Alsop Louie Partners、37 Interactive Entertainment、Universal Display Corporationのコーポレートベンチャー部門であるUDC Ventures、Dolby Family Venturesなどが参加しています。2回目のクローズは、2021年末近くに予定されています。

DigiLensのCEOであるChris Pickett氏は、「今回の資金調達により、企業向けおよび消費者向けのスマートグラスを現実的な価格で市場に投入するために必要な要素が揃いました」と述べています。

(参考)DigiLens


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