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業界動向 2021.07.16

ARディスプレイのDigiLensと三菱ケミカルが関係強化、プラスチック製ウェーブガイド開発へ

ARディスプレイ技術を開発するDigiLensは、三菱ケミカル株式会社とのパートナーシップ強化を発表しました。独自技術であるプラスチック製ウェーブガイドの開発を進め、幅広いスマートグラスやARデバイスでの採用を目指します。

サムスンやナイアンティックも出資

DigiLensは、透過性のウェーブガイドディスプレイ技術を持つAR企業です。産業用途のヘッドアップディスプレイやコンシューマー向けのARグラスなど、幅広いターゲットに向け開発を行っています。過去には三菱ケミカルホールディングス(MCHC)100%子会社のベンチャーキャピタルやナイアンティック、サムスンらから出資を受けました。

多くのデバイスで採用目指す

今回の関係強化は、独自のプラスチック製ウェーブガイド開発を目的としたもの。両社は「ガラス製とほぼ同等のパフォーマンス」を持ち、一方で軽量化、生産コスト減を実現すると謳います。Digilensはこの技術について、パートナー企業やOEM先を通じて多くのスマートグラス、XRデバイスでの採用を目指すとしています。

原稿執筆時点で、プラスチック製ウェーブガイドのデバイスへの採用時期や、詳細なスペックは公表されていません。デバイスの軽量化を巡っては、ディスプレイメーカーのKopinが
100%プラスチック製のパンケーキレンズを発表するなど、他の要素技術企業にも動きがあります。

(参考)VRFocus
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