ARディスプレイ技術を開発するDigiLensは、一体型ARグラスのリファレンスモデル「Design v1」を発表しました。このリファレンスモデルは6月末よりパートナー企業向けに提供開始予定。企業がリファレンスモデルを元に開発を進めることを意図しています。
モジュール型でカスタマイズ可能
「Design v1」はバッテリーやCPU、センサーを搭載したフレーム、光学系、そしてディスプレイモジュールの3つを組み合わせることで完成します。この仕組みにより、開発を行う企業は各部分をそれぞれ独自にカスタマイズしたうえで開発を行えます。
目を見てコミュニケーション
この他、HoloLens 2 or Magic Leap 1といった他の一体型デバイスと比較しての軽量さ(重量は非公開)、また同等レベルの視野角(対角50度)といった特徴も持ちます。さらにDigilensが挙げるのが、ディスプレイ部分の輝き(eye-glow)が少ない点。HoloLens 2と比較し4分の1程度ということで、レンズ越しにユーザーの目を見ることができます。相手の目を見ながらの、自然なコミュニケーションが実現するのが売りです。
また、実際にデバイスを体験したメディアRoad to VRの記者によれば、明るい屋外でもはっきりとオブジェクトや現実の世界を見れるほど明瞭とのこと。
Oculus Quest 2と共通のチップセット「Snapdragon XR2」を搭載、視線での操作や空間オーディオ機能も盛り込んだリファレンスモデル。Digilensのウェーブガイド技術を搭載したARグラス開発が加速するのか、その影響に注目です。
Design v1のスペック
Design v1のスペックは以下の通りです。
解像度 |
片目1,280 x 720, DLP方式 |
リフレッシュレート |
60Hz, 72Hz, 90Hz |
レンズ |
DigiLens ウェーブガイド |
視野角 |
44° x 25° (対角50°) |
プロセッサ |
Snapdragon XR2 |
RAM |
6GB |
ストレージ容量 |
128GB |
接続 |
USB-C,Wi-Fi 6, Bluetooth |
トラッキング |
内蔵カメラ2台 |
入力 |
視線 |
オーディオ |
フレームにスピーカー搭載 |
マイク |
有り |
カメラ |
8MP RGB center |
ARグラス開発を巡っては、アップル(※公式情報は無し)やフェイスブックに加え、マイクロソフトもコンシューマー向け製品への取組を明らかにしました。
(参考)Road to VR、Upload VR
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