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業界動向 2022.01.31

2021年第4四半期はVR/ARへの投資が過去最多に メタバース以外の要因も

2021年10月末にフェイスブックがメタに社名を変更したことで、メタバースの概念の一翼を担うバーチャル世界・拡張世界に対する投資家の関心が再び高まっていると見られています。VRのベンチャー資金増加の原因をキャッチーな言葉に求めるのは簡単で便利ですが、この分野への新たな関心はもっと深いところにあると、業界関係者は言います。

 

VR/ARへの投資が増加した2021年第4四半期

スタートアップの資金調達のデータベースであるCrunchbaseによると、2021年の第4四半期に、VRやARのソフトウェアやハードウェア分野の新興企業に流れ込んだ投資資金は19億ドル(約2180億円)。これまでのどの四半期よりも多い規模です。

また昨年の上位10件のラウンドのうち、7件は第4四半期に発生したものでした。例えばMRデバイスの開発を手がけるMagic Leapは、10月に5億ドル(当時、約550億円)を調達。Nianticは11月に3億ドル(約344億円)のシリーズDを完了しました。

Crunchbaseのデータによると、この年末の盛り上がりによって2021年はVR/AR投資にとって過去2番目に良い年となり、約39億ドルの投資資金がスタートアップに流れ込みました。

メタバース以外に理由があると語る業界関係者

Crunchbaseでは、メタバース以外の理由を挙げる業界関係者のコメントが掲載されています。

「皆さんが目にしているのは、20~30年にわたる闘いの集大成だと思います」と語るのは、VR治療法を開発するAppliedVRの社長兼共同創業者であるジョッシュ・サックマン氏。ストリーミング技術とプロセッサの改良が、この業界を新しい分野へと押し上げるのに役立っているとコメントしています。

AI駆動のバーチャルヒューマン開発を手がけるInworld AIのCEO兼共同創業者のイリヤ・ゲルフェンバイン氏は、この分野への関心の高まりは、より没入感のある体験を求める人々の欲求の一部であると見ています。

(参考)Crunchbase News


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