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業界動向 2021.10.12

Magic Leap 2が正式発表、小型軽量で縦に視野角広く さらに追加で5億ドルを調達

MRデバイスの開発を手がけるMagic Leapは、次世代機となる「Magic Leap 2」を正式発表しました。スペックの詳細は不明ですが、同社は「法人向けの利用を想定した業界で最小、最軽量かつ最も視野角の広いデバイス」であることを謳っています。2022年の発売を予定しています。

また、同時に同社は5億ドル(約550億円)の新たな資金調達を発表しました。

新たに発表された外見

Magic LeapはMRデバイスの開発を掲げ、巨額の資金調達を繰り返して注目を集めてきました。2017年には初代デバイスである「Magic Leap One」を開発者向けに発売。後にターゲットを法人向けに絞りました。日本ではNTTドコモが提携し、展開しています。

次世代モデルである「Magic Leap 2」は、「50%の小型化と20%の軽量化、視野角は2倍になる」こと、2021年末にはパートナーに発表され2022年に発売されること、などが明らかとなっていました。

今回も小型軽量化などについては謳われているものの、スペックに関する大きな新情報はありませんでしたが、デバイスの外見が明らかとなりました。画像からは、丸に近いレンズの外見、空間認識を行う4基のカメラのほか、2基の赤外線センサーと思われるものが確認できます。

発表を行ったプログの中では、「一日中使えるニーズに応えるもの」という文言があり、連続使用時間も2,3時間だった初代機と比べて改善を行なっている可能性があります。

2倍とされていたMagic Leap 2の視野角については、数値ではなく画像を使った初代機との具体的な比較が行われています。公開された画像からは縦方向に視野角が拡大することが分かります。

Magic Leap 2は、すでに医療、製造業、軍事といったパートナー向けにアーリーアクセスが始まっているとのこと。発売は2022年を予定しています。

5億ドルのさらなる調達

Magic Leap 2と合わせて、Magic Leapは新たな資金調達を発表しました。調達額は5億ドル(約550億円)、評価額は20億ドル(約2,200億円)を超えている、とのこと。

Magic Leapはこれまで、30億ドル前後を資金調達してきました。2020年には、創業者でCEOのロニー・アボビッツ氏が去り、新たなCEOにはマイクロソフト出身のペギー・ジョンソン氏が就任し、方針を転換しました。

ジョンソン氏は就任以降、Magic Leapの市場をエンタープライズ向け(法人向け)と明確に定義し、法人向けデバイスとしての展開を進めてきました。競合となるマイクロソフトのHoloLensと同じターゲットです。今回の調達を受けて、Magic Leap 2をもって法人向け市場の開拓をさらに加速する、とのこと。

(参考)プレスリリース1プレスリリース2Road to VR


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