AppliedVRは、シリーズBで3,600万ドル(約41億円)を調達しました。今回の資金調達により、ヘルスケア向けのVRプラットフォームの拡張を目指します。
FDA指定のVR治療法を開発するAppliedVR
ロサンゼルスに拠点を置くAppliedVRは、2015年設立。患者の痛みや不安を低減するためのVRソリューションを開発しています。
同社の主力製品である慢性疼痛のための没入型治療装置は、治療抵抗性の線維筋痛症および慢性難治性腰痛症を対象としています。VRを用いたものでは初めてFDA(米国食品医薬品局)の画期的医療機器/デバイス指定(Breakthrough Device Designation)を取得しました。複数の痛みの指標に対応する包括的なアプローチにより、患者は痛みの処理方法を変え、生活の質を向上させる新たな前向きな習慣や対処法を身につけることができます。
AppliedVRは、すでに世界の200以上の主要な医療システムと連携しており、その技術はこれまでに6万人以上の患者の疼痛管理やウェルネスプログラムに利用されています。
VR治療の拡充を目指す
今回のラウンドでは、F-Prime Capital、JAZZ Venture Partners、Sway Ventures、SVB Venturesが参加しました。
AppliedVRは2021年3月に、シリーズAラウンドで2,900万ドル(当時約31億円)を調達しています。今回の調達により、同社の累計調達額は7,100万ドル(約81億円)に達します。
AppliedVRの共同設立者兼CEOのMatthew Stoudt氏は、「当社の目標は、没入型の治療法を誰もが利用できるようにすることです」と述べています。
今回の資金調達によって、同社の販売プラットフォームなどがさらに拡充され、患者や医療従事者がこの治療法を利用できるようになるとともに、コスト削減にもつながります。
(参考)PR Newswire