小売り大手のウォルマートが、VRに関する2件の特許を申請したことが明らかになりました。ショッピング体験にVRを取り入れる取組のようです。
バーチャル空間で商品を手に取り購入
特許内容は「バーチャルショールーム」と、付随するシステムに関するものです。来店客はヘッドセットとグローブを装着し、3Dのウォルマートストアに入店します。自宅からでも店内を自由に歩き、商品を“手に取る”ことも可能。希望の商品はすぐに配送センターから出荷されます。
あるアナリストは、「ウォルマートは、自社の店舗規模が非常に大きく、来店客にとっては買い物しづらいことを認識している」と指摘しています。
VR導入を進めるウォルマート
同社は最近、VRの導入を積極的に進めています。今年2月にはVRスタートアップである「Spatialand」を買収し、新しいネットショッピング体験を追及する姿勢を示しています。また、VRを活用したアプリやソリューションのアイデア募集も行いました。
ウォルマートはこれまでにもVRに関する複数の特許を申請していますが、その内容には変化が見られます。以前はバーチャル会議やトレーニングといった社内向けの用途だったものが、ショッピング体験に関するものへとシフトしているのです。
ショッピングへのVR導入は、アマゾン、アリババなど多くの企業で研究開発が進められています。
(参考)Bloomberg