株式会社パルコは「2020年の買い物体験」をテーマとしたVRショッピングコンテンツを開発しました。同社によれば「新たなショッピング体験の創造」を目指すとしており、通常の空間では表現できない体験や、物理的な制約からの解放など、様々な試みが盛り込まれています。
パルコは2018年5月に東京・渋谷で開催される「RUNWAY channel Lab. SHIBUYA」にて、今回開発したコンテンツのデモンストレーションを実施します。また、アメリカのテキサス州オースティンにて開催されるクリエイティブの祭典「サウス・バイ・サウスウエスト トレードショー(SXSW)」への出展も予定しています。
デモンストレーション予定のコンテンツは「2020 Shopping Experience – STYLY OS UMWELT-」、「-chloma OS UMWELT-」の2つです。
コンテンツ「2020 Shopping Experience – STYLY OS UMWELT-」
「2020 Shopping Experience – STYLY OS UMWELT-(スタイリー オーエス アンヴェルト)」は、「2020年の買い物体験」をテーマとしたショッピングデモンストレーションです。VR技術を使用することにより、広さなどの物理的制約を撤廃。内装を作らずにブランドコンセプトやデザイナーの想像、季節のテーマを表現します。
加えて、モーションセンサーを腕に装着することにより、複数人でVR空間を共有することができます。VR空間にいながら、ショッピング中に友人との会話を楽しむシステムなどを備えています。
-chloma OS UMWELT-
「-chloma OS UMWELT-(クロマ オーエス アンヴェルト)」は、マイクロソフトのMRデバイス「HoloLens」とファッション販売アプリを使ったショッピングデモ体験です。こちらは株式会社Psychic VR Labとファッションレーベルのchlomaが、ヘッドマウントディスプレイなどの装着者向けに考案された服の展示が行われます。
このデモ体験では、HoloLensを通して見ることで等身大の3Dモデルが出現します。ユーザーは3Dモデルに服を着用させることで、着用イメージを確認できるものとなっています。
-chloma OS UMWELT-の体験レポート記事はこちら
本コンテンツにはPsychic VR LabのVRプラットフォーム「STYLY」が採用されています。「STYLY」は、ファッションブランドの世界観やストーリーを体験者に届けることができるプラットフォームです。
パルコはPsychic VR Lab、株式会社ロフトワークと共同でVRを用いて新たな表現と体験のデザインを開拓するプロジェクト「NEWVIEW」を展開しています。本プロジェクトは、VRを使った表現の場を提供することにより、新たな表現の追求と、次世代のクリエイターを発掘・育成することを狙っています。
(参考)株式会社パルコ プレスリリース