バーチャルライブプラットフォームを手掛けるWaveは、世界3大レーベルの1つ、ワーナーミュージックグループと提携しました。ワーナーのアーティストも迎え、バーチャルライブの展開を進めます。
VR音楽プラットフォームから転向発表
WaveはDJや観客としてバーチャルライブを体験できるプラットフォーム「Wave Beta」を提供してきました。新型コロナウイルスの流行を受け、展開を加速。2020年は大規模な音楽イベント開催や、資金調達などがニュースになっています。
しかし2021年1月にVRの発展が想定よりも緩やかであることなどから、VRアプリ「Wave Beta」の提供を終了。今後はライブ配信といった通常のメディアチャネルやストリーミングプラットフォームを活用し、より幅広いユーザーへの作品配信を目指すとしていました。
5年前から続く関係
今回の提携により、ワーナーは自社の擁するミュージシャンを、Waveのバーチャルライブに斡旋する予定です。具体的なアーティスト名や、ライブのマネタイズ方法などは明らかになっていません。
WaveのCEO Adam Arrigo氏によれば、ワーナーとの関係は2016年にまでさかのぼります。当時はVRアプリケーションだけを提供していたWave社が、ワーナーのトップにVR体験を披露。以降も交流が続き、戦略的提携に至ったということです。
Arrigo氏は提携について、「ワーナーが技術スタートアップに初期の投資を行ったり、今回のような重要なパートナーシップ契約を結ぶということは、非常に歴史的なことだと考えます」と歓迎しました。
(参考)Rolling Stone