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ゲーム・アプリ 2021.01.20

好調なのになぜ? 「Wave Beta」2021年3月にVR向けアプリの提供終了を発表

2021年1月15日、VR音楽アプリ「Wave Beta」の提供終了が発表されました。開発・運営を行うWaveによれば、今後はライブ配信といった通常のメディアチャネルやストリーミングプラットフォームを活用することで、より幅広いユーザーへの作品配信を目指します。

「Wave Beta」は、DJや観客としてバーチャルライブを体験できるプラットフォームです。新型コロナウイルスの流行を受け、展開を加速。2020年5月にも複数の音楽家を招待したイベントを実施し、収益をNPO団体に寄付しました。6月にはシリーズBラウンドで3,000万ドル(約32.1億円)を調達、Netflixから新たなマーケティング責任者(CMO)を迎えるなど、経営面でも積極的な動きが見られていました。

好調なのになぜ閉鎖?

Waveの発表によれば、VRアプリ提供終了の主な理由のひとつは、グーグルのVR/AR向けの3D素材共有サイト「Poly」のサービス終了です。Waveはツールの多くをPolyを通して構築しており、その代替となるソリューションを見つけることができなかったとのこと。

Waveは「VR界隈の発展速度は想定よりも緩やか」であり、「Wave Beta」は現在のビジネスモデルに適した状態ではなかったものの、コミュニティのために運営を続けていたと説明。一方で「Poly」に代わるソリューションを構築するためのリソースはなかった、とコメントしています。

Waveは発表にて「我々は、いつの日か(VR体験を)より進化した形で復活させるために、全力を尽くすことを約束する」と語りました。

(参考)Road to VRVRScout

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