2024年5月末、米小売大手のウォルマートは、バーチャルショップ「Walmart Realm」を公開しました。ユーザーはバーチャル空間で商品を閲覧・購入できます。
手軽な操作で「バーチャル・ショッピング」
ウォルマートによる「Walmart Realm」は、様々なアートワークによって構成された複数の空間を提供しています。それぞれ西部劇風の荒野の中にある街、海底にある色鮮やかなサンゴの洞窟など、異なるテーマが設定されています。ユーザーはこれらの空間をポイント・アンド・クリックで移動し、商品を購入できます。
Walmart Realmsでは、PCやスマートフォンからでも簡単にバーチャル・ショッピングを楽しむことができます。高度な3Dゲーム、ハイスペックなPCを活用した体験を求めるユーザーには物足りなさを感じさせる可能性もありますが、こうした技術に不慣れなユーザーや、低スペックのハードウェアでも気軽に利用可能なプラットフォームであるとも言えます。
(Walmart Realmで購入した商品はAmazonや他EC、いわゆる通販と同じくユーザーの手元に届く。これに近い取り組みはさまざまなメタバースやソーシャルVRプラットフォームでなされている。 画像: ウォルマート)
ウォルマートは、このプラットフォームを通じて消費者の購買行動を活性化させることを狙っています。ゲーム的なビジュアル要素を取り入れたショッピングは、若年層に新鮮な購買体験を提供し、ユーザーの興味を引き出す可能性があります。
なお、ウォルマートは過去にもゲーム/ソーシャルプラットフォーム「Roblox」などでのコンテンツを提供しており、こうした「バーチャル・ショッピング」の取り組みを続けています。