米VRメディアRoad to VRは、Steamを通して使用されるVRヘッドセットの総数が、2016年4月から2018年12月までにかけて、指数関数的に増加していると報じました。
Road to VRは、2016年4月から調査会社Greenlight Insightsの助力を得て、Valveの統計データ「Steam ハードウェア & ソフトウェア 調査」から、VRヘッドセットユーザー数と関連するデータを集計しています。
Steam ハードウェア & ソフトウェア 調査
「Steam ハードウェア & ソフトウェア 調査」は、PCゲームプラットフォームSteamを運営するValveが、毎月公表しているSteamの統計データです。データには、全Steamユーザーに対するVRヘッドセット使用率の他に、Steam利用者のPCに搭載されているビデオカードのメーカー別使用割合、CPUのコア数別の集計データなどが含まれます。
調査によって公表されるVRヘッドセット使用率のデータには、Steamを利用したVRヘッドセットユーザー(アクティブユーザー)のみが含まれます。VRヘッドセットを保有するも、調査が行われた月にSteamを利用しなかったユーザーは、データに含まれていません。
2019年末には150万台達成か
Road to VRは、1ヵ月の全Steam利用者数に、同月のVRヘッドセット使用率の割合を掛け合わせる手法で、その月に使用(接続)されたVRヘッドセット数を算出しています。この手法により同メディアは、2019年12月のSteamアクティブVRヘッドセット数を約766,862台と報じました。Road to VRによると、このユーザー数は、2017年4月のSteamアクティブVRヘッドセット数(294,800台)と比較して、160%の増加であるとのことです。
Road to VRは、「Steamの人口の変化を補正した結果、最初の消費者向けヘッドセットが市場に登場した時点から開始して、数学的にはR2(上付き)値が0.986の指数関数的な成長と非常に一致する傾向が示された」、と結論づけています。
(Road to VRが作成したアクティブなVRヘッドセットの台数の推移)
VRヘッドセットの接続数が、2018年12月時点の伸び率をキープした場合、2019年末には、Steamに接続されるアクティブなVRヘッドセットの月間総数は、約150万台に達するとしています。
1月現在の販売総数(推定)は400万台
2019年1月現在、PC向けVRヘッドセットの販売総数は400万台と推定されています。アメリカの調査会社ABI Researchが算出した数値です。
家庭用ゲーム機の分野では、2018年8月にPlayStation VR(PSVR)が全世界販売台数300万台を達成しました。2019年1月現在の累計販売台数は不明ですが、ブラックフライデーや年末商戦に行われたセールで、多くのPSVRが購入されたと推測されます。
(参考)Road to VR