今週は「謎のMR企業」として知られていたMagic Leap社のデバイス、「Magic Leap One」が開発者向けに発売されました。これまで巨額の調達を繰り返してきた同社ですが、2018年に入るまでデバイスや技術面をあまり公にせず、その詳細は謎に包まれていました。
加えて、グリーのグループ企業によるバーチャルYouTuber(VTuber)に関する事業方針説明会があり、大きな注目を集めました。8月7日に配信されたVTuber専用ライブ配信サービス「REALITY」は、ライブ配信やコメント・ギフト機能を通した交流機能もあり、今後はオリジナルアバターの作成制作も可能になるとのことで、注目を集めています。
さらに、Twitterで「VRゴーグルを毎日のようにつけていたら視力が0.3から1.0に回復した」という投稿が話題となりました。VRを使った視力治療はアメリカですでに研究されており、論文も発表されています。MoguraVR編集部では、投稿者の方に話を伺いました。
本記事では、先週Mogura VRで掲載したニュースから注目記事をピックアップ。VR/AR/MRの「いま」を、皆さんにギュッと縮めてお届けします。
グリー、VTuber専用ライブ配信サービス発表 オリジナルアバター作成も
グリー株式会社のグループ企業である株式会社Wright Flyer Live Entertainment(WFLE)は8月7日、バーチャルYouTuberに関する事業方針説明会を開催しました。同会ではWFLE社によるVTuber専用ライブ配信サービス「REALITY」が公開され、iOS・Android向けに配信されました。
REALITYではVTuberがライブ配信・コラボ配信を行い、まずは月間60時間の配信を目指すとのこと。2018年秋には、PCなどの機材不要でスマートフォンのみでオリジナルアバター作成・配信までが可能な「REALITY Avatar」のα版も公開予定です。アップデートで数百種類のアバターパーツ追加を予定。ほかにもVRMインポートに対応しており、自作アバターでの配信も可能となる見通しです。
VRを5ヶ月毎日続けて視力が回復 詳しく話を聴いてみた
2018年8月3日、Twitterでとある投稿が話題となりました。それは、「VRゴーグルを毎日のようにつけていたら視力が0.3から1.0に回復した」というもの。
VRヘッドセットの視力への影響は、Oculus Riftの登場以来、注目を集めるようになりました。至近距離にあるディスプレイを見続けなければいけないことや、左右で視差のある映像を見て立体視を行うことから視力にとっての影響が懸念されることもあります。一方で、アメリカのVivid Vision社は、VRゲームを使って成人の弱視を回復する治療方法を提唱し、論文を発表して実験結果を報告しています。
VRゴーグルを毎日のように被るようになって5ヶ月程になりますが、何故か視力が回復してきたみたい。
検査でも0.3→1.0など。ずっと掛けてきたメガネなしで不安なく車を運転できる事に気づいて驚いてます。
ゴーグルの焦点距離が2mくらいの所にあるという話と関係あるのかな。— お休みさん@えのぐみ (@0yasum13) 2018年8月2日
Mogura VR編集部では、今回話題となった投稿を行った当事者であるTwitterユーザー・お休みさん氏に詳細を伺いました。
Magic Leap One開発者版が注文開始 米国限定、価格は2,295ドル
MRデバイスMagic Leap Oneの開発者版が公式サイトにて発売となりました。Magic Leap社は、空間にバーチャルな物体やキャラクターを出現させる「空間コンピューティング(Spatial Computing)」を実現できるデバイスとしてMagic Leap Oneの開発を進めてきました。
同社は2017年末に名前とともにデバイスの外見やコントローラーなどが発表。開発者用の「Creator’s Edition」を準備中となっています。2018年3月には開発用のツールSDKが発表になりました。
価格は1つあたり2,295ドル(約25万円)。米国で対象外となっている地域や世界の他の国への出荷に関しての情報は、記事執筆時点では明らかになっていません。
VTuberの認知度調査、10代・20代は約半数が認知 「はじめて知った情報源」は意外な結果に
バーチャルYouTuber/ストリーマー事業を展開する株式会社CyberVは、「バーチャルYouTuber」におけるユーザー認知度調査を行いました。同社は株式会社ユーザーローカルと連携し、「ユーザーローカル バーチャルYouTuberランキング」のデータを利用した市場調査レポートも合わせて公開しています。
調査結果として、VTuberの認知率は約41.8%であることや、10代および20代男女のVTuberに対する認知率が過半数を超えていること、“半年以内にVTuberを知った”が全体の過半数を超えることが発表されています。
また、VTuberをはじめて知った媒体については、1位は「動画サイト」の36.7%であることに続き、2位は「テレビ」の31.3%であることなどが発表されました。