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VRChat 2023.11.24

BEAMS、アダストリアから相次いで新作バーチャル衣服が登場 加熱が続くバーチャルファッションの世界

「VRChat」などのソーシャルVRを中心に、アバターに様々な衣服を着せて楽しむ「バーチャルファッション」という文化が盛り上がりを見せています。個人クリエイターだけでなく、企業も大きく注力する領域となっており、アパレル業界も参入を続けています。

まもなく、季節は秋から冬へと移り変わるタイミング。肌寒い季節にも映える新作アイテムが、「BEAMS」や「ドットエスティ」から送り出されました。

「BEAMS」は初の”バーチャル限定”服を発売

セレクトショップやアパレルブランドを展開する「BEAMS」は、VRイベント「バーチャルマーケット」の常連企業として知られています。近年では、実在の衣服をソーシャルVRアバター向けの3Dモデルにしたアイテムも発売しており、バーチャルファッション領域に大きく注力しています。

11月23日に発売されたバーチャルファッションアイテム「2023AW BEAMS Virtual Collection」は、秋冬の新作です。3種類のアイテムのうち、「Ray BEAMSウィンタースタイル」は実在の衣服のバーチャル版ですが、「Y2Kデニムスタイル」と「ちょい甘スタイル」は、「BEAMS」では初となる”バーチャル限定”衣服です。

いずれのアイテムも「BOOTH」にて発売されていますが、フルセット販売に加え、衣服や小物、アクセサリーなどの単品販売も行っているのが特徴です。トータルコーディネートからワンポイントのおしゃれまで。様々なニーズに応える秋冬コーデです。


(画像はHIKKYプレスリリースより引用)

12月2日にスタートする「バーチャルマーケット2023 Winter」にも、「BEAMS」は通算7回目となる出展を行います。今回の出展では、新作衣装の着こなしを競う「BEAMSバーチャルファッションコンテスト」を開催するほか、創業1号店「BEAMS HARAJUKU」にも特設会場を展開。リアル・バーチャル双方で盛り上げようとする動きが見られます。

「2023AW BEAMS Virtual Collection」販売ページ

■Ray BEAMSウィンタースタイル
https://beams.booth.pm/items/5274782

■Y2Kデニムスタイル
https://beams.booth.pm/items/5274814

■ちょい甘スタイル
https://beams.booth.pm/items/5274840

アダストリア新作はクリエイターとのコラボ制作

アパレルEC「ドットエスティ」を運営するアダストリアも、2022年にオリジナルアバターと衣服の3Dモデルを発売し、バーチャルファッション領域に参入。2023年は衣服の3Dモデル化を加速させており、ユーザー交流イベントやフォトコンテスト開催、さらにはライブショッピングでの紹介など、様々な取り組みを手掛けています。

11月24日、同社はメタバースファッション第7弾「.st 冬の甘めデートコーデ」として、女性人気の高い「Heather」、「Andemiu」、「mysty woman」の3ブランドより、最新アイテムの3Dモデルを「BOOTH」にて発売しました。冬にピッタリなコーディネートが、各ブランドより1アイテムずつ、計3アイテムが発売されています。


(左から順にてんぷらぱすたさん、LYRAさん、enu.さん)

これらのアイテムは、人気バーチャルファッションブランドを運営するクリエイターとコラボ制作された、という大きな特徴があります。「てんぱすおおもり」オーナーのてんぷらぱすたさん、「LAYON」オーナーのLYRAさん、ドットエスティメタバースプロジェクト・3DCGデザイナーで、ブランド「nullの足音」や、バーチャルショッピングモール「Carat」代表のenu.さんが、各ブランドの制作を手掛けています。

もともと、アダストリアで最初に発売されたアバター「枡花 蒼」、「一色 晴」が、著名なアバタークリエイター・ひゅうがなつさんらを起用して制作されています。今回の新作発表は、これまでクリエイターとの連携に力を入れてきた、ドットエスティのバーチャルファッション展開の、ひとつの集大成ともいえるかもしれません。

なお、12月3日(日)22:00からは、「VRChat」にてファッション展示会「meet the .st」が開催されます。同日22:30には、今回起用されたコラボクリエイターを招いたトークショーも開催予定なので、気になる方は足を運んでみるとよいでしょう。

「.st 冬の甘めデートコーデ」販売ページ

■.st 冬の甘めデートコーデ
https://dot-st.booth.pm/items/5086300

(参考)プレスリリース

クリエイターも企業も盛り上げるバーチャルファッションの世界

上記2社に限らず、バーチャルファッションの世界では直近でも様々な話題が持ち上がっています。

クリエイターチーム「VEIN」は、第2弾製品「VEIN:Vernaculism 2nd season」の発売を発表しました。ハイブランド価格帯で提供される独創的デザインの衣服が4着、11月30日に発売予定です。

「VEIN」は今年4月に第1弾衣装を期間限定で販売しつつ、特設ワールドの公開や、音楽イベントの開催も手掛けており、その独自性が注目されています。今回の第2弾発売にあたっても、音楽イベントの開催を予告しており、一味違ったブランド展開を見せてくれそうです。

12月23日には、バーチャルファッションショー「Virtual Fashion Collection ”Voyage” 2023 Winter」も開催予定です。

過去2回開催されてきた「VRChat」上で開催されるファッションショーで、様々なクリエイターによる新作アイテムが、アクターによってランウェイを歩く演出とともにお披露目されます。演出の華美さも相まって大きな話題となっており、今回もそのクオリティが注目されます。

バーチャルファッションの世界は、様々なクリエイターと企業によって、現在も大きな盛り上がりを見せています。「BOOTH」にて24億円の市場を形成しているこの世界が、今後どこまで拡大していくか。気になる方はぜひ、ご自身でも”袖を通して”みることをオススメします。

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