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活用事例 2022.09.05

米陸軍がMRデバイス「HoloLens 2」のデモイベント実施、紆余曲折も本格導入に一歩

アメリカ合衆国陸軍は8月末、マイクロソフトのMRヘッドセット「HoloLens 2」を活用した実戦向けシステムのデモイベントを行いました。装甲車両の外部に取り付けたカメラ映像をデバイスに転送し、実戦での安全性や効率化を確認しています。

米陸軍が導入を計画しているのは「Integrated Visual Augmentation System (IVAS)」と呼称されるシステムです。「HoloLens 2」10万台を導入予定で、契約期間は10年間。致命的な攻撃に対する防御力向上、および攻撃能力の向上を目的としています。

装甲車内から周辺環境を確認

今回のイベントでは、ストライカー装甲車の外側に複数台のカメラを設置。このカメラを、車両に乗る兵士が装着した「HoloLens 2」と接続し、周囲を安全に確認できるようにしました。この映像には、他の画像や作戦に関する情報を重ねて表示することも可能です。5台の装甲車を用いて歩兵隊を輸送するというミッションは、IVASのサポートのため従来よりはるかに小規模の戦力で遂行できたということです。

デモやトライアルの間には多くのアンケート調査が実施され、兵士からのフィードバックを開発企業らに伝えています。IVASは「総じて兵士らから好評を得ている」とのこと。過去には計画の遅れや予算削減も報じられていますが、確実に本格導入へと進んでいることがうかがえます。

(参考)VRScoutThe Army
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