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開発 2021.02.01

ハンドトラッキングのUltraleap、オクルージョンや認識開始が改善

ハンドトラッキング技術で知られるUltraleap社(旧名Leap Motion)から、第5世代のソフトウェア”Gemini”の開発者版プレビューが公開されています。2つのインタラクションや手の認識開始が改善されており、より使いやすさが向上しました。

Varjoヘッドセットでも採用

Ultraleap社は“コントローラーを使わず、手の動きで操作できる”ハンドトラッキング技術に力を傾けてきました。超高解像度を謳うVarjoの「VR-3」や、LYNXからリリース予定のMRヘッドセット「Lynx R1」等で採用されています。

プレビュー時点、Geminiには以下のような特長があります。
・動きの滑らかさや、ポーズを取る時の安定性がさらに改善
・2つの手のインタラクションが劇的に向上
・手の認識開始が改善
・ヘッドマウントディスプレイ、デスクトップ各モードに加えスクリーントップモードが登場

デモ動画に見られる顕著な改善

このうち2つをデモ動画と共に見てみましょう。動画右側が第5世代のGemini、左側が1つ前の世代のOrionです。

2つの手のインタラクションとは、例えば手を握り合わせたり、片方の手をもう一方に重ねたり、といったシーンです。センサーが手全体を認識できないため、これまでは、こうしたオクルージョンを正確に反映することは困難でした。Geminiでは、手の全体や指1本1本をトラッキングし、2つの手が重なるシーンでも、正確にVRへ手の動きを反映させます。

次に、手の認識を開始する時点の改善です。Geminiは、リープモーションコントローラー(Leap Motion Controller)及びハンドトラッキング用モジュール「IR 170」に対応してします。後者の特長である広いセンサー視野(160度~170度)を活かすことで、ユーザーの視界に入るよりも早く、手の認識が可能です。

正式リリースは2021年後半

2021年1月現在、Geminiは開発者版プレビューのみが公開されており、フルリリースは2021年後半を予定しています。

IR 170モジュールの一般販売や半導体大手のQualcomm(クアルコム)製チップセットへの技術提供など、ハンドトラッキング技術普及へ向けたUltraleapの取組はこちら。

(参考)VRFocus
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