株式会社積木製作は、VR専用のトレーニングプラットフォーム「CoreBasis」の提供を開始しました。「CoreBasis」は自社製作のVRコンテンツを複数のVRヘッドセットに配信できるほか、体験履歴の閲覧・管理等も可能です。
「CoreBasis」の導入で、XR教育をより身近に
株式会社積木製作は、建築分野を中心に3DCG製作、XRコンテンツの開発などを手がけている企業です。建築現場やものづくりの現場をVRで再現・体験する教育プログラム「安全体感VRトレーニング」や、大林組との共同開発でバーチャル鉄筋・配筋教育システム「VRiel」を提供しています。
積木製作は、本サービスの開発経緯について、XR研修コンテンツの内製化を支援する狙いがあったと語っています。一般に企業がXR研修を導入したい場合、大きな選択肢としては外注による開発、または既存サービス導入が考えられます。しかし、前者は開発費用の高額化、後者は用途に応じたカスタマイズの難しさが課題となります。
そこで第三の選択肢として、「コンテンツの内製化」が考えられます。CoreBasisの導入によって、内製化したコンテンツを複数のVRヘッドセットに配布可能になり、XR教育をより円滑に実施できるようになると同社は説明しています。
CoreBasisは、ユーザーごとに用意された個人専用ページから体験履歴やスコアの確認、またシステム管理者も各拠点やVRデバイス、社員といったカテゴリーに応じて、ユーザーの履歴情報を一括で閲覧できるなど、管理体制も整っているとのこと。さらに同社が提供している「安全体感VRトレーニング」との連携も可能で、開発したコンテンツとあわせて一括で配布・管理できるとされています。
そのほか、本システムの詳細は、公式サイトにて確認できます。
さらに積木製作は現在、VR教育コンテンツ制作ツールを開発中とのこと。コンテンツの内製化をより手軽に実現できるようにしていくと同時に、内製化の難しいコンテンツに関しては、積木製作が受託開発するという、エコシステムの構想をも明らかにしています。
開発中のVR教育コンテンツ制作ツールは、2023年内の提供を予定。今後、対応可能な3Dデータの幅を広げ、建設・製造業を始めとした多くの企業が利用できるプラットフォームを目指します。
(参考)プレスリリース