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業界動向 2022.02.01

テンセント、メッセージアプリQQに「メタバース」? 新機能をテスト中

中国の大手IT企業テンセントは、スマートフォン向けメッセージアプリ「テンセントQQ(以下QQ)」において、アバターを作成してバーチャル空間に参加できる新機能を実装する見通しです。本機能はEpic Gamesのゲームエンジン「Unreal Engine」で制作されており、メッセージアプリからメタバース実現へのアプローチをかけようとしていると考えられます。

「QQ」は、主に中国で使用されているインスタントメッセンジャーアプリです。ライブ配信やゲームなど様々なコンテンツが利用可能で、若者がユーザー層の多くを占めています。

現在は一部ユーザーがテスト中

今回の「Unreal Engine」対応のアップデートは、「QQ」の新要素「Super QQ Show」のローンチと同時に導入されました。「Super QQ Show」では、利用者が3D空間でソーシャル体験を楽しむことが可能。催しを体験するほか、ゲームをプレイすることもできる模様です。

海外メディアSouth China Morning Postによれば、2022年1月現在「Super QQ Show」は、一部ユーザーによるテストが行われている段階とのこと。同メディアはまた、中国のQ&Aサイト「知乎(Zhihu)」で、Unreal Engineの公式アカウントが「QQ」の同エンジン対応に反応したことを報じています。公式アカウントによれば、少なくともアプリのiOS版にはカスタムされた「Unreal Engine 4」による本機能が実装されているそうです。

2022年現在、メタバースは中国でも注目を集めつつあります。テンセントは2021年11月に、メタバースに関する同社の考えを明らかにしています。CEOのPony Ma氏は、「バーチャル世界をよりリアルにし、現実世界をバーチャル体験でより豊かにするものは、すべてメタバースの一部となり得る」と肯定的なコメントを発しています。

(参考)South China Morning Post


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