AR/VR業界のみならず、さまざまな業界を巻き込んで話題の「メタバース(metaverse)」。「メタバース通信」では、メタバースに関する世界中の最新情報をキャッチアップ。人々の新たなコミュニケーションや経済の場になるであろうメタバースを形作る、さまざまな情報をコンパクトにまとめてお伝えします。
目次(vol.9)
1. 中国テンセント、同社のメタバース観を語る
2. マッチングアプリ「Tinder」企業、「デートのメタバース」を開発中?
3. マッチングアプリ「Bumble」もメタバースへ進化?
中国テンセント、同社のメタバース観を語る
中国テンセントは11月10日、決算説明会の中でメタバースに関する同社の考えについて言及しました。CEOのPony Ma氏いわく、「バーチャル世界をよりリアルにし、現実世界をバーチャル体験でより豊かにするものは、すべてメタバースの一部となり得る」。テンセントは「フォートナイト」のEpic Gamesや「ロブロックス」のRobloxなど、メタバースに近しい企業の株主でもあり、同社の今後の取り組みにも注目が集まりそうです。
(参考)TechCrunch Japan
マッチングアプリ「Tinder」企業、「デートのメタバース」を開発中?
マッチングアプリ「Tinder」や「Pairs」を運営するMatch Groupは、11月3日に行われた第3四半期の決算説明会において、アバターで利用するマッチングアプリを現在計画中であることを明らかにしました。説明によれば、同アプリはアバターを利用してバーチャル空間で交流でき、「現実世界での交流に近い形でメタバース体験を実現するもの」になるということです。Tinderでは現在Tinderコインと呼ばれるアプリ内通貨をテスト中で、同様のアプリ内経済システムが同アプリにも採用される可能性がありそうだとTech Crunchでは推測しています。
(参考)TechCrunch
マッチングアプリ「Bumble」もメタバースへ進化?
マッチングアプリ「Bumble」を運営するBumbleが、同社のプラットフォームにブロックチェーン技術の導入を検討していると報じられています。11月10日に行われた第3四半期の決算説明会において、友人探しのプラットフォーム「Bumble BFF」の次期アップデートにブロックチェーン技術やメタバースやメタバースの要素を取り入れる構想が語られました。詳細は不明ですが、同社ではすでにBunble BFFのアップデートに向けた作業に着手しており、2021年末からテストを開始する予定とのことです。
(参考)THE BLOCK