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開発 2021.08.25

Unreal Engine 4の最新版がVRの標準仕様「OpenXR」に正式対応

Epic Gamesのゲームエンジン「Unreal Engine 4(UE4)」がアップデートされました。最新のUnreal Engine 4.27では、実用化段階(production-ready)のOpenXR対応が開始されます。

ValveやOculusも対応の標準化

OpenXR」は、様々なVR/ARプラットフォームでのデバイスやアプリ間の仕様を標準化する取り組みです。VR/AR関連企業から構成される組織クロノス・グループにより策定が進行中、MicrosoftやHTCといった多くの企業が参加し、2021年2月にはValve(SteamVR)も対応を行っています。7月にはフェイスブック製デバイスが正式対応、またフェイスブックが独自のSDKを終了予定であることを発表しました。

デバイスメーカーに続く動き

デバイスメーカーが対応を進める中で注目を集めていたのが、実用段階のOpenXR対応を謳って“いなかった”Unity、Unreal Engineの動きです。今回のアップデートにより、UEを使うXR開発者はOpenXRへスムーズに移行可能になりました。

なおEpic Gamesは5月に最新の「Unreal Engine 5(UE5)」の早期アクセス版を公開。「OpenXR 1.0」に基づいて構築されたVRプロジェクト向けの新テンプレートを収録していました。しかしこちらは試験段階ということで、一般公開するコンテンツには引き続きUE4の利用を推奨しています。

VRテンプレート改良も

UE4.27ではこの他にも、複数のアップデートが行われています。改良されたVRテンプレートの追加、PCVR向けの固定フォービエイテッド・レンダリング(Fixed Foveated Rendering)試験的対応等です。

またモバイルAR開発のテンプレートを収録。ARKitやARCoreを用いたAR開発で必要な、オブジェクトを操作したり、画像を撮影したりといった基本的なUIを備えています。

Unreal Engine 4.27の最新情報はこちらのリリースノートから。

(参考)Road to VR
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