10月5日、株式会社ティーアンドエスは、株式会社集英社を単独引受先とする第三者割当増資を9月30日に実施した旨を発表しました。これにより今回得られた資金は、人材強化や、機材、オフィス環境などのインフラ設備強化に使用される予定です。
両社は、2021年11月より開始したプロジェクト「集英社XR」において協業しており、XR技術を活用した新たな集英社コンテンツ体験の提供を試みています。ティーアンドエスは「グローバル展開も視野にいれた大規模な多角的展開を目指す」とのこと。
集英社のコンテンツを多角展開
今回出資を受けた株式会社ティーアンドエスは1988年創業。「ITやIoTにおけるシステム企画、開発、外資系広告案件、MRイノベーションで培ったコミュニケーションデザインを元に、人や社会の心地よいアイディアを実現する」ことを、ビジョンとして掲げています。同社は、XR技術を活用した作品を打ち出すテクノロジカル・クリエイティブファーム「THINK AND SENSE」事業を運営。マイクロソフトのMRデバイス「HoloLens」を活用した「Pokémon GO AR展望台」、「AR Roppongi x Ingress」などを手がけてきました。
株式会社集英社は1926年創業の総合出版社。近年では、紙面媒体だけではない様々な方法で出版物から生まれるIP(知的財産)を提供しています。その活動の一環として、2021年11月に「集英社XR」をティーアンドエスと立ち上げ、XR技術を活用したコンテンツ事業の拡大を目指しています。
本調達に際し、株式会社集英社の代表取締役社長である廣野氏は、「強く近しい関係を築くことで、先端技術で集英社IPをさらに発展させ、その価値を高めていくことを目指します」とコメントしました。
(参考)プレスリリース