Snapは、ニューヨークで9月12日に開催されたファッションイベント「VOGUE WORLD」との提携を発表しました。ファッションショーの演出と合わせたフィルター開発やAR試着など、ファッションとAR技術の融合を目指す試みです。
ファッションショーを楽しむAR機能を新開発
ファッションイベント「VOGUE WORLD」は、世界的に知られているファッション誌「VOGUE」の130周年を記念して行われるイベント。ディオールやバーバリーなど、多数の高級ファッションブランドがファッションショーに参加します。
スマートフォン向けアプリ「Snapchat」を運営するSnapは、本イベントに合わせて新しいAR機能を複数開発。その1つであるロケーションベースARは、ファッションショーをその場で鑑賞する人が使用します。このAR機能を使ってスマートフォンをランウェイにかざすと、モデルが歩くと同時に地面から花が咲き乱れる演出などが楽しめる、とのこと。
同じく開発された自撮り用ARでは、ユーザーはランウェイの演出を反映したセルフィーを撮影できるようです。
ランウェイで見た服がAR試着できる
イベント終了後には、「VOGUE WORLD」で披露された服を「VOGUE Runwayアプリ」を使ってAR試着できます。その様子を他のソーシャルメディアに投稿することも可能で、アプリ内機能は近日中にリリースされる予定です。
ARを利用した販売プロモーションは、ファッションや美容の分野で人気が高まっています。Snapは、AR試着を提供できる有力なパートナーとして位置づけられるよう取り組んでいるようです。同社によると、2022年第1四半期時点で毎日平均2億5000万人以上がSnapのARショッピングレンズを利用している、としています。
(参考)Snap、VOGUE BUISINESS